70 歳の男性。激しい胸痛のため家族に伴われて救急車で搬入された。現 症: 意識レベルはJCSⅡ-10。心拍数104/分…
F問題 第73問
70 歳の男性。激しい胸痛のため家族に伴われて救急車で搬入された。現 症: 意識レベルはJCSⅡ-10。心拍数104/分、整。血圧68 mmHg(触診法)。呼吸数26/分。SpO₂は測定不能(リザーバ付マスク10 L/分 酸素投与下)である。心音は奔馬調律である。呼吸音は全胸部にcoarse crackles を聴取する。皮膚は湿潤し、四肢末梢の著明な冷感を認める。検査所見: 心電図(別冊No. 10)を別に示す。研修医、指導医および看護師の3 人が救急外来で夜間勤務をしていた。研修医が初期対応をおこなった。研修医が最も優先すべき対応はどれか。
- (1)家族へ予後の説明
- (2)家族からの病歴聴取
- (3)指導医への応援依頼
- (4)看護師と治療方針の確認
- (5)急変時の気管挿管の同意取得
正答 (3)
正答は (3)。指導医への応援依頼です。
意識障害、収縮期血圧68 mmHg、四肢末梢の冷感と湿潤な皮膚、全肺野のcoarse crackles、奔馬調律があり、心原性ショックと急性肺水腫の状態です。心電図では、V1〜V3の前胸部誘導でST上昇があり、側壁や下壁の誘導ではST低下がみられ、広い範囲の急性心筋虚血(急性冠症候群)が考えられます。命にかかわる重い状態で、気道確保、循環の補助、緊急の冠動脈造影などを同時並行で進める必要があり、研修医1人で対応できる状況ではありません。研修医がまず行うべきなのは、ただちに指導医を呼んで応援を求めることです。
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【ほかの選択肢】
(1) 家族へ予後の説明 誤り
(2) 家族からの病歴聴取 誤り
(4) 看護師と治療方針の確認 誤り
(5) 急変時の気管挿管の同意取得 誤り
いずれも必要なことはありますが、指導医を呼ぶより先に行うことではありません。
【あわせて】
重症患者を前にしたとき、早く助けを呼ぶことはチーム医療と医療安全の基本です。
出典:2024年(令和6年) 医師国家試験 問73(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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