72 歳の男性。食道癌で訪問診療を受けている。3 年前に食道癌の手術を受けた。6 か月前に肺と骨に多発転移が見つかり、余…

E問題 第34問

72 歳の男性。食道癌で訪問診療を受けている。3 年前に食道癌の手術を受けた。6 か月前に肺と骨に多発転移が見つかり、余命数か月と告知を受けた。本人の強い希望で積極的な治療はせず、自宅で在宅療養をしている。ここ1 か月で嚥下障害が進行し、体重が著しく減少した。本人は訪問診療に訪れた医師に「尊厳死宣言文書」を提示して「痛みがつらくて寝られないから早く死なせて欲しい」と訴えている。家族は本人の意向を尊重したいと言っている。行うべき対応はどれか。

正答 (5)
正答は (5)。疼痛コントロールです。 「早く死なせて欲しい」という訴えの背景には、「痛みがつらくて寝られない」という、和らげることのできる苦痛があります。まず行うべきことは、オピオイドなどを使った十分な疼痛コントロールです。嚥下障害が進んでいるので、内服にこだわらず、貼付剤や持続皮下注射などの投与経路を考えます。あわせて不眠や気持ちのつらさにも対応し、本人と家族の思いを聞きながら、望む療養の形を一緒に考えます。尊厳死宣言文書は、回復の見込みがないときに延命のための治療を望まないという意思を示すもので、命を縮める行為を求めるものではありません。
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【ほかの選択肢】 (3) 筋弛緩薬静注 誤り   患者の死を目的として薬を投与することは積極的安楽死に当たり、日本では許されていません (1) 胃瘻造設 誤り (4) 高カロリー輸液 誤り   本人は積極的な治療を望んでおらず、延命のための処置は本人の意思に反します (2) 経過観察 誤り   強い痛みを放置することになります

出典:2025年(令和7年) 医師国家試験 問34(厚生労働省 公表)出典元ページ

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