Cさんが八百屋でとった行動から考えられる状態として,最も適切なものを1 つ選びなさい。…
総合問題 第114問
〔事例〕Cさん(59 歳,男性)は,妻(55 歳)と二人暮らしであり,専業農家である。Cさんはおとなしい性格であったが,最近怒りやすくなったと妻は感じていた。Cさんは毎日同じ時間に同じコースを散歩している。ある日,散歩コースの途中にあり,昔からよく行く八百屋から,「Cさんが代金を支払わずに商品を持っていった。今回で2 回目になる。お金を支払いにきてもらえないか」と妻に連絡があった。妻がCさんに確認したところ,悪いことをした認識がなかった。心配になった妻がCさんと病院に行くと,前頭側頭型認知症(frontotemporal dementia)と診断を受けた。妻は今後同じようなことが起きないように,Cさんの行動を常に見守り,外出を制限したが,疲労がたまり,今後の生活に不安を感じた。そこで,地域包括支援センターに相談し,要介護認定の申請を行い,訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用することになった。Cさんが八百屋でとった行動から考えられる状態として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
- (1)脱抑制
- (2)記憶障害
- (3)感情失禁
- (4)見当識障害
- (5)遂行機能障害
正答 (1)
正答は (1)。最も適切なのはこれです。
前頭側頭型認知症では、行動や感情をコントロールする前頭葉の働きが低下し、社会のルールや周囲への配慮よりも、そのときの衝動のままに行動してしまう「脱抑制」がみられます。Cさんが昔からよく行く八百屋で、代金を払わずに商品を持っていき、悪いことをしたという認識がなかったのは、この脱抑制による行動と考えられます。おとなしい性格だったのに怒りやすくなったという性格の変化や、毎日同じ時間に同じコースを散歩する(常同行動、時刻表的な生活)ことも、前頭側頭型認知症の特徴です。
解説の続きをみる続きを閉じる
【ほかの選択肢】
(2) 記憶障害 前頭側頭型認知症では、初期には記憶障害は目立たないことが多いとされます。Cさんも、いつもの道順をたどって散歩しています 誤り
(3) 感情失禁 ささいなことで泣いたり笑ったりして、感情を抑えられない状態で、血管性認知症に多くみられます 誤り
(4) 見当識障害 時間や場所、人がわからなくなる障害です。Cさんは毎日同じ時間に同じコースを散歩でき、見当識は保たれていると考えられます 誤り
(5) 遂行機能障害 計画を立てて手順どおりに物事を進めることができなくなる障害で、商品を持ち去る行動の説明にはなりません 誤り
出典:介護福祉士国家試験 第36回(令和5年度)(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター 公表試験問題)出典元ページ
最終更新日
「総合問題」のほかの問題
- 第38回(令和7年度) 第119問次の記述のうち,E介護福祉職が介護計画を見直すときの方向性として,最も適切なものを1 つ
- 第38回(令和7年度) 第123問次のうち,C介護主任がB介護福祉職への対応に用いた手法として,最も適切なものを1 つ選び
- 第37回(令和6年度) 第115問次のうち,B主任介護支援専門員の応答として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
- 第37回(令和6年度) 第119問次のうち,Cさんが入所する施設として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
- 第37回(令和6年度) 第123問次のうち,Gさんが施設入所支援と同時に利用している障害福祉サービスとして,適切なものを1
- 第38回(令和7年度) 第115問次の記述のうち,B介護福祉職の息子への助言として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
スポンサーリンク

