会計監査人に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。…
監査論 監査論 問題4
会計監査人に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(5点)ア.会計監査人が,心身の故障のため,職務の遂行に支障があり,又はこれに堪えない場合,監査役等は,全員の同意によって,当該会計監査人を解任しなければならない。イ.監査役等は,株主総会に提出する会計監査人の選任及び解任並びに会計監査人を再任しないことに関する議案の内容を決定する。ウ.監査役等は,株主総会に提出する会計監査人の報酬等に関する議案の内容を決定する。エ.被監査会社は粉飾決算により違法配当を行ったが,会計監査人は善管注意義務違反によりこれを見逃した。この場合,当該会計監査人は,被監査会社に生じた損害について賠償責任を負う。
- (1)アイ
- (2)アウ
- (3)アエ
- (4)イウ
- (5)イエ
- (6)ウエ
正答 (5)
正答は (5)。会計監査人の選任等の議案は監査役等が決め(イ)、任務を怠った会計監査人は会社に損害賠償責任を負います(エ)。
会計監査人の独立性を守るため、選任・解任の議案は監査役等が決めますが、報酬は同意にとどまります。
【各記述】
ア 誤り。心身の故障で職務に堪えない場合などに、監査役等が全員の同意で会計監査人を解任することは「できる」と定められています(会社法340条1項・2項)。解任が義務になるわけではありません。
イ 正しい。株主総会に提出する会計監査人の選任・解任・不再任に関する議案の内容は、監査役(監査役会設置会社では監査役会)が決定します(344条)。監査等委員会・監査委員会も同様です。
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ウ 誤り。会計監査人の報酬等は取締役が定め、監査役等はその決定に同意する権限を持つにとどまります(399条)。議案の内容を決めるのではありません。
エ 正しい。会計監査人は役員等として、任務を怠ったときは会社に生じた損害を賠償する責任を負います(423条1項)。粉飾による違法配当を注意義務違反で見逃した場合も同じです。
正しいのはイとエで、(5) です。
出典:2025年(令和7年)第Ⅱ回 公認会計士試験 短答式試験 監査論 問題4(金融庁 公表)出典元ページ
最終更新日
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