財務諸表監査における不正に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。…

監査論 監査論 問題5

財務諸表監査における不正に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(5点)ア.監査人は,不正による重要な虚偽表示リスクを識別するための情報を入手するため,公表されている主な不正事例並びに不正に利用される可能性のある一般的及び企業の属する産業特有の取引慣行を理解しなければならない。イ.不正リスク要因とは,不正を実行する動機やプレッシャーの存在を示し,不正を実行する機会を与え,又は,不正を実行する際にそれを正当化する事象や状況を指す。不正リスク要因が存在することは,必ずしも不正が行われていることを示すわけではない。ウ.監査人は,収益認識を不正による重要な虚偽表示リスクとして識別しない場合,その理由を監査調書に記録する必要はない。エ.監査人は,不正による重要な虚偽の表示の疑義があると判断した場合には,速やかに監査役等に報告しなければならないが,その際,監査を完了するために必要となる監査手続の種類,時期及び範囲について協議することまでは求められていない。

正答 (1)
正答は (1)。公表された不正事例や取引慣行の理解(ア)と、不正リスク要因の定義(イ)が正しい記述です。 不正リスク対応基準と監査基準委員会報告書240(不正)を問う問題です。 【各記述】 ア 正しい。不正リスク対応基準は、不正リスクを適切に評価するため、公表されている主な不正事例、不正に利用される可能性のある一般的及び産業特有の取引慣行を理解することを求めています。 イ 正しい。不正リスク要因は、不正を実行する動機・プレッシャー、機会、姿勢・正当化の存在を示す事象や状況です。要因があることは、必ずしも不正が行われていることを示しません。
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ウ 誤り。収益認識には不正リスクがあるという推定を前提に、監査人が収益認識を不正による重要な虚偽表示リスクとして識別しない場合は、その理由を監査調書に記載しなければなりません。 エ 誤り。不正による重要な虚偽の表示の疑義があると判断した場合、監査人は速やかに監査役等に報告するとともに、監査を完了するために必要となる監査手続の種類・時期・範囲についても協議しなければなりません。 正しいのはアとイで、(1) です。 【不正のトライアングル】 動機・プレッシャー、機会、姿勢・正当化の三つが不正リスク要因の分類です。

出典:2025年(令和7年)第Ⅱ回 公認会計士試験 短答式試験 監査論 問題5(金融庁 公表)出典元ページ

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