大気中のオゾンについて述べた次の文(a)〜(c)の正誤の組み合わせとして正しいものを、下記の①〜⑤の中から1つ選べ。…

一般知識 一般知識 問1

大気中のオゾンについて述べた次の文(a)〜(c)の正誤の組み合わせとして正しいものを、下記の①〜⑤の中から1つ選べ。(a) 成層圏では、酸素分子が紫外線を吸収して光解離し、そこで生じる酸素原子が他の酸素分子と結合することでオゾンが生成される。(b) 成層圏のオゾンの空間分布やその季節変化は、太陽放射の強さの緯度分布やその季節変化でほぼ説明できる。(c) 北半球の高緯度では、オゾン全量(地表から大気上端までの単位面積の気柱に含まれるオゾンの総量)は、太陽放射が極大となる夏に最も大きくなる。

正答 ③
正答は ③。(a) 正・(b) 誤・(c) 誤 の組み合わせです。 【記述ごとの正誤】 (a) 正しい。成層圏では、酸素分子(O₂)が波長の短い紫外線を吸収して2つの酸素原子(O)に分かれ(光解離)、その酸素原子が別の酸素分子と結合してオゾン(O₃)ができます。 (b) 誤り。オゾンが多く生成されるのは紫外線の強い低緯度の成層圏ですが、実際のオゾンの量は低緯度より中・高緯度の方が多くなっています。これは、低緯度で生成されたオゾンがブリューワー・ドブソン循環によって高緯度へ運ばれ、高緯度の下部成層圏にたまるためです。分布や季節変化は、太陽放射の強さだけでは説明できず、大気の流れによる輸送が大きく効いています。
解説の続きをみる続きを閉じる
(c) 誤り。北半球の高緯度のオゾン全量は、冬から春にかけて輸送によって増え、春(3〜4月ごろ)に最大になります。太陽放射が極大となる夏ではなく、夏から秋にかけてはむしろ減っていきます。 【ポイント】 オゾンは「低緯度で生成・高緯度にたまる」「高緯度のオゾン全量は春に最大」。生成の場所と多い場所が違う点が要です。

出典:令和7年度第2回(第65回)気象予報士試験 学科試験(予報業務に関する一般知識)問1(一般財団法人気象業務支援センター 公表・許諾を得て掲載)出典元ページ

最終更新日

この回を通しで解く この分野を年度横断で解く

「一般知識」のほかの問題

  1. 令和4年度第1回(第58回) 一般知識 問1地球大気の鉛直構造や化学組成について述べた次の文(a)〜(d)の正誤の組み合わせとして正
  2. 令和4年度第2回(第59回) 一般知識 問5地球と同じ大きさで放射平衡温度も等しい惑星が、太陽から地球までの距離の半分の距離に位置し
  3. 令和5年度第1回(第60回) 一般知識 問12気象に関する予報業務の許可について、許可申請時に提出した事項に変更があった場合、変更後に
  4. 令和6年度第1回(第62回) 一般知識 問2大気中を鉛直方向に運動する未飽和の空気塊について述べた次の文章の空欄(a)、(b)に入る
  5. 令和6年度第2回(第63回) 一般知識 問7図のように、地表面から鉛直に重なった高さH、H、2H の3 つの直方体の領域を考える。各
  6. 令和7年度第1回(第64回) 一般知識 問12気象等の予報業務を行おうとする者が気象庁長官の許可を受けようとする際に要件として求められ

問題文・解答の修正依頼

スポンサーリンク