次の記述は、フェージング対策等に利用されるダイバーシティの原理について述べたものである。[ ]内に入れるべき字句の正し…
無線工学A 無線工学A A-12
次の記述は、フェージング対策等に利用されるダイバーシティの原理について述べたものである。[ ]内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。(1) フェージング伝送路では、受信レベル低下によるC/N 劣化(熱雑音誤り)、ランダムFM 雑音による位相変動、周波数選択性フェージングによる波形ひずみ等により伝送誤りが発生するが、このうちフェージングの周期が短く速い変動の場合に影響の大きい[A]は受信レベルを大きくしてもビット誤り率をある値以下に軽減することが困難な現象である。(2) これらの対策として、互いに相関が少ない複数のブランチ信号を合成・選択することにより受信特性を改善するダイバーシティの方式には選択合成、等利得合成、最大比合成があり、このうち[B]は各ブランチ信号をS/N 等に応じて重みづけ後、同相加算するもので、合成後のS/N を最大にすることが可能になり、原理上最も良い特性を得ることができる。(3) CDMA において、逆拡散を行う相関器出力を用いて分離した遅延時間の異なる複数の信号を同相化し、重みづけ加算することで受信特性を改善するRAKE 受信は、[C]ダイバーシティの一種である。
- (1)A: 周波数選択性フェージング B: 等利得合成 C: ルート
- (2)A: 周波数選択性フェージング B: 最大比合成 C: パス
- (3)A: ランダムFM 雑音 B: 等利得合成 C: パス
- (4)A: ランダムFM 雑音 B: 最大比合成 C: パス
- (5)A: ランダムFM 雑音 B: 等利得合成 C: ルート
正答 (4)
正答は (4)。速いフェージングのランダムFM雑音は受信レベルを上げても誤りが減らず、S/Nに応じて重みを付ける最大比合成が最良で、RAKE受信はパスダイバーシティです。
ランダムFM雑音は、移動しながら受信するときの速い位相の変動で、受信電力を上げても一定以下にビット誤り率が下がらない「誤りの床(フロア)」を生みます。
最大比合成は、各ブランチをS/Nに応じて重み付けし、位相をそろえて加えるので、合成後のS/Nが最大になります。RAKE受信は、遅延時間の違う複数の経路(パス)の信号を分けて合成するので、パスダイバーシティの一種です。
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【ほかの選択肢】
(1) (2) 周波数選択性フェージングは波形ひずみの原因で、速い変動の特徴ではありません
(1) (3) (5) 等利得合成は重みを付けずに同相で加えるものです
(1) (5) 「ルートダイバーシティ」は経路の違う中継ルートを使うもので、RAKE受信ではありません
出典:2026年(令和8年)7月期 第一級陸上無線技術士 無線工学A A-12(公益財団法人日本無線協会 公表)出典元ページ
最終更新日
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