次の記述は、地上と衛星間の電波伝搬における対流圏及び電離圏の影響について述べたものである。このうち誤っているものを下の番…
無線工学B 無線工学B A-17
次の記述は、地上と衛星間の電波伝搬における対流圏及び電離圏の影響について述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。
- (1)大気の屈折率は、常時変動しているので電波の到来方向もそれに応じて変動し、シンチレーションの原因となる。
- (2)大気による減衰は、晴天時の水滴を含まない大気の場合には衛星の仰角が低いほど大きくなる。
- (3)電離圏による第1 種減衰は、超短波(VHF)帯以上の周波数では、周波数が高くなるにつれて減少する。
- (4)電離圏の屈折率は、周波数が低くなると1に近づく。
- (5)電波が電離圏を通過する際、その振幅、位相などに短周期の不規則な変動を生じる場合があり、これを電離圏シンチレーションという。
正答 (4)
正答は (4)。電離圏の屈折率は√(1-81N/f²)で、周波数が高くなるほど1に近づくので、低くなると1に近づくとするのが誤りです。
周波数が高いほど 81N/f² が小さくなり、屈折率は1に近づきます。このため、衛星通信に使う高い周波数では、電離圏の影響が小さくなります。
【ほかの選択肢】
(1) 大気の屈折率のゆらぎで到来方向が変わり、シンチレーションの原因となります 正しい
(2) 仰角が低いほど大気中の通路が長くなり、減衰が大きくなります 正しい
(3) 第1種減衰は周波数の2乗にほぼ反比例し、高い周波数ほど小さくなります 正しい
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(5) 電離圏を通るときの振幅や位相の短周期の変動が電離圏シンチレーションです 正しい
【見分け方】
電離層の影響(屈折・減衰)は、どれも周波数が高いほど小さくなります。
出典:2026年(令和8年)7月期 第一級陸上無線技術士 無線工学B A-17(公益財団法人日本無線協会 公表)出典元ページ
最終更新日
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