次の記述は、電離層における電波の反射機構について述べたものである。[ ]内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から…
無線工学B 無線工学B A-16
次の記述は、電離層における電波の反射機構について述べたものである。[ ]内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。(1) 電離層の電子密度N の分布は、高さと共に徐々に増加し、ある高さで最大となり、それ以上の高さでは徐々に減少している。N が零のとき、電波の屈折率n はほぼ1 であり、N が最大のとき、n は[A]となる。(2) N が高さと共に徐々に増加している電離層内のN が異なる隣接した二つの水平な層を考え、地上からの電波が層の境界へ入射するとき、下の層の屈折率をni、上の層の屈折率をnr、入射角をi、屈折角をr とすれば、nr は、nr = ni ×[B]で表される。(3) このときのr はi より[C]ので、N が十分大きいとき、電離層に入射した電波は、高さと共に徐々に下に向かって曲げられ、やがて地上に戻ってくることになる。
- (1)A: 最大 B: sin r /sin i C: 大きい
- (2)A: 最大 B: cos i /cos r C: 小さい
- (3)A: 最小 B: sin i /sin r C: 大きい
- (4)A: 最大 B: sin i /sin r C: 大きい
- (5)A: 最小 B: sin r /sin i C: 小さい
正答 (3)
正答は (3)。屈折率は電子密度が最大で最小になり、スネルの法則で nr=nisin i/sin r、上の層ほど屈折率が小さいので r>i です。
電離層の屈折率は n=√(1-81N/f²)(Nは電子密度、fは周波数)で、Nが大きいほど小さくなります。
境界での屈折はスネルの法則 nisin i=nrsin r から
nr=ni×sin i/sin r
上の層ほどNが大きく nr<ni なので sin r>sin i、つまり r>i です。電波は高く上がるほど水平に近づき、やがて下へ曲げられて地上へ戻ります。
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【ほかの選択肢】
(1) (2) (4) Nが最大のとき屈折率は最小です
(1) (5) sin r/sin i は逆数です
(2) (5) r が i より小さいと、電波は上向きに曲がり戻ってきません
出典:2026年(令和8年)7月期 第一級陸上無線技術士 無線工学B A-16(公益財団法人日本無線協会 公表)出典元ページ
最終更新日
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