次の記述は、オシロスコープの立ち上がり時間について述べたものである。[ ]内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号か…
無線工学A 無線工学A A-17
次の記述は、オシロスコープの立ち上がり時間について述べたものである。[ ]内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。ただし、logₑ(1/0.9)=0.1 及びlogₑ(1/0.1)=2.3 とする。また、e は自然対数の底とする。(1) オシロスコープの垂直増幅器の高域の減衰特性が6〔dB/oct〕のとき、この特性の等価回路は図1 に示す一次の[A]で近似でき、そのステップ応答波形は、図2 で表される。ただし、v /V は、ステップ入力の振幅がV〔V〕、出力の振幅がv〔V〕のときの振幅比であり、次式で表される。v /V = {1- e ⁻t/(C R)} -------- ①(2) 立ち上がり時間Tr〔s〕は、v /V がその最終値1.0 の10〔%〕から90〔%〕になるまでの時間で定義されるので、まず、0〔%〕から10〔%〕になる時間t'を求めると、次のようになる。0.1 = 1- e ⁻t'/(C R) t' ≒ 0.1 C R〔s〕 ----------- ②同様に0〔%〕から90〔%〕になる時間 t" は次のようになる。t" ≒[B]〔s〕 ------------ ③垂直増幅器の高域しゃ断周波数fc は、[C]〔Hz〕に等しく、これと式②及び式③より立ち上がり時間 Tr を求めると、Tr は fc と近似的に次式の関係がある。Tr = t"- t' ≒ 0.35 / fc〔s〕
- (1)A: 低域フィルタ(LPF) B: 0.23 C R C: 2πC R
- (2)A: 低域フィルタ(LPF) B: 2.3 C R C: 2πC R
- (3)A: 低域フィルタ(LPF) B: 2.3 C R C: 1/(2πC R)
- (4)A: 高域フィルタ(HPF) B: 0.23 C R C: 1/(2πC R)
- (5)A: 高域フィルタ(HPF) B: 2.3 C R C: 2πC R
正答 (3)
正答は (3)。6dB/octの減衰は一次のLPFで近似でき、t"=2.3CR、fc=1/(2πCR)からTr≒0.35/fcとなります。
図1はRとCの一次の低域フィルタ(LPF)です。式①で v/V=0.9 となる時間は、
0.9=1-e^{-t"/(CR)} → e^{-t"/(CR)}=0.1
t"=CR loge(1/0.1)=2.3CR
高域しゃ断周波数は fc=1/(2πCR) なので CR=1/(2πfc)。よって
Tr=t"-t'=2.3CR-0.1CR=2.2CR
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=2.2/(2πfc)≒0.35/fc〔s〕
【ほかの選択肢】
(4) (5) A「高域フィルタ」は誤りで、高域が減衰するのでLPFです
(1) (4) B「0.23CR」は対数の値を1桁取り違えた値です
(1) (2) (5) C「2πCR」は逆数を取り違えた形で、しゃ断周波数は1/(2πCR)です
【覚え方】
立ち上がり時間と帯域幅の積は約0.35です。周波数帯域の広いオシロほど速い波形を見られます。
出典:2026年(令和8年)1月期 第二級陸上無線技術士 無線工学A A-17(公益財団法人日本無線協会 公表)出典元ページ
最終更新日
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