末梢血細胞のMay-Giemsa 染色標本(別冊No. 11A)とフローサイトメトリの所見(別冊No. 11B)を別に示…

午前 第64問

末梢血細胞のMay-Giemsa 染色標本(別冊No. 11A)とフローサイトメトリの所見(別冊No. 11B)を別に示す。考えられるのはどれか。

臨床検査技師 2023年(令和5年) 第64問の図
正答 (5)
正答は (5)。考えられるのは慢性リンパ性白血病です。 【標本の見方】 May-Giemsa 染色(A)では、赤血球と同じくらいの大きさの小型のリンパ球が2個あります。核は丸く、クロマチンが粗く 固まり(ブロック状)、細胞質はわずかです。左には、細胞が壊れて核がつぶれたように広がった細胞(くずれ細胞)があります。 【フローサイトメトリの見方】 CD19 と CD20 が陽性の B 細胞で、CD5 と CD23 がともに陽性 (78.8%)、CD10 は陰性です。表面免疫グロブリンの軽鎖は、λ(SmIg-L)陽性が45.8%なのに対し、κ(SmIg-K)陽性は8.9%と少なく、λ に偏っています(軽鎖制限)。B 細胞が単一のクローンとして増えていることを示します。
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成熟した小型リンパ球、くずれ細胞、CD5・CD23 陽性の単クローン性B 細胞、という組み合わせは慢性リンパ性白血病(CLL)の典型です。 【ほかの選択肢】 (1) 急性単球性白血病 大型で核が折れ曲がった単芽球・前単球が増え、CD13・CD33・CD14 などの骨髄系・単球系の抗原が陽性になります 誤り (2) 急性リンパ性白血病 クロマチンが細かい未熟なリンパ芽球が増えます。B 細胞性なら CD10・CD19・TdT などが陽性で、成熟 B 細胞の表面免疫グロブリンは通常出ません 誤り (3) 成人 T 細胞白血病 花びらのように核が切れ込んだ細胞(flower cell)が特徴で、CD4 陽性の T 細胞です。B 細胞のマーカーは出ません 誤り (4) 慢性骨髄単球性白血病 末梢血で単球が持続的に増える骨髄系の腫瘍で、B 細胞のクローンが増えるものではありません 誤り

出典:2023年(令和5年) 臨床検査技師国家試験 問64(厚生労働省 公表)出典元ページ

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