尿沈渣の無染色標本(別冊No. 1)を別に示す。矢印が示す構造物はどれか。…

午後 第1問

尿沈渣の無染色標本(別冊No. 1)を別に示す。矢印が示す構造物はどれか。

臨床検査技師 2023年(令和5年) 第1問の図
正答 (2)
正答は (2)。矢印が示す構造物はシスチン(の結晶)です。 【標本の見方】 無色で薄い、正六角形の板状の結晶が、いくつも重なり合っています。辺の長さがそろった六角形で、周りに散らばる丸い 赤血球(約8μm)よりずっと大きく見えます。 無色の正六角形の板状結晶はシスチン結晶の特徴です。シスチン尿症は、腎臓の近位尿細管でシスチンなどの塩基性アミノ酸を再吸収できない遺伝性の病気で、酸性の尿にシスチンが溶けきれずに結晶となり、尿路結石の原因になります。病的な結晶なので、見つけたら必ず報告します。
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【ほかの選択肢】 (1) 尿酸 酸性の尿でみられ、黄褐色の菱形・砥石形・束になった形などをとります 誤り (3) ビリルビン 黄褐色の細い針状や小さな束の形の結晶で、肝・胆道の病気(直接ビリルビンの増加)でみられます 誤り (4) リン酸カルシウム アルカリ性の尿でみられ、無色の板状や柱状、花びらのように集まった形をとります 誤り (5) シュウ酸カルシウム 無色で、正八面体(封筒形)の結晶が代表的です。小さな四角形の中に×印があるように見えます 誤り 【ポイント】 見分けに迷う六角形の結晶は、シスチンのほかに、まれに尿酸の六角板状の形もあります。シスチンは塩酸やアンモニアに溶け、酢酸には溶けません。

出典:2023年(令和5年) 臨床検査技師国家試験 問1(厚生労働省 公表)出典元ページ

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