APTT 延長を認めたため、APTT にてクロスミキシング試験を実施した。結果を表に示す。考えられるのはどれか。…

午後 第61問

APTT 延長を認めたため、APTT にてクロスミキシング試験を実施した。結果を表に示す。考えられるのはどれか。

臨床検査技師 2025年(令和7年) 第61問の表
正答 (4)
正答は (4)。考えられるのは抗リン脂質抗体症候群です。 【結果の読み方】 患者血漿だけ(10対0)の APTT は 88 秒、正常血漿だけ(0対10)は 26 秒です。 この2点を直線で結ぶと、8対2 で約 76 秒、5対5 で約 57 秒、2対8 で約 38 秒になるはずです。実際の値はそれぞれ 84・72・48 秒で、どれも直線より長く、グラフにすると上に凸の形になります。 また、混和直後と 37℃ で2時間置いた後の値はほとんど同じです。 正常血漿を加えても APTT がなかなか短くならない上に凸のパターンは、凝固を妨げる物質(インヒビター)がある場合の形です。さらに、温めて時間を置かなくてもすぐに延長が現れる(即時型)ことから、ループスアンチコアグラントが考えられ、抗リン脂質抗体症候群に合います。この抗体は試験管の中ではリン脂質を必要とする凝固反応を妨げますが、体の中では血栓症や流産を起こしやすくします。
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【ほかの選択肢】 (1) 血友病 B、(2) von Willebrand 病 凝固因子が足りないだけなので、少しの正常血漿を加えるだけで APTT が大きく短くなる下に凸のパターンになります 誤り (3) ビタミン K 欠乏症 凝固因子の欠乏なので補正されます(PT の延長が目立ちます) 誤り (5) DIC 凝固因子が消費されて足りなくなる状態で、補正されるパターンになります 誤り 【見分け方】 下に凸:凝固因子の欠乏 上に凸で即時型:ループスアンチコアグラント 上に凸で、2時間後に延長が強まる(遅延型):後天性血友病などの凝固因子インヒビター

出典:2025年(令和7年) 臨床検査技師国家試験 問61(厚生労働省 公表)出典元ページ

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