事例を読んで,緩和ケアに関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。…
医学概論 第2問
事例を読んで,緩和ケアに関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。〔事 例〕Aさん(45 歳,女性)は,肺がんstage Ⅳで抗がん剤治療を受けていたが,全身状態不良のためB病院に入院となった。胸部痛の訴えがあり,オピオイドを内服しているが,疼痛コントロールは不良である。入院時に主治医より,Aさん及びキーパーソンである夫に対して,予後は3 か月ほどであり,今後の方針としては緩和ケアに移行すると告知した。その後,Aさんは不安や抑うつ気分を呈するようになった。入院して2 週間が経過したが,Aさんの不安や抑うつ気分は改善を認めない。Aさんは入院継続を希望しており,夫も自宅での生活に不安を抱えている。
- (1)訪問診療を導入し,自宅退院を促す。
- (2)不安や抑うつ気分に対して薬物療法を行う。
- (3)Aさんの緩和ケアに対する心理的な抵抗感は少ない。
- (4)夫は緩和ケアの対象ではない。
- (5)疼痛コントロールは積極的に行わない。
正答 (2)
正答は (2)。最も適切なのはこれです。
緩和ケアは、身体の痛みだけでなく、不安や抑うつなどの精神的な苦痛も対象にします。Aさんは告知の後から不安や抑うつ気分が続き、2週間たっても改善していません。精神的な苦痛を和らげるため、必要に応じて薬物療法を行うのは適切です。
【ほかの選択肢】
(1) Aさんは入院の継続を希望し、夫も自宅での生活に不安を
抱えています。本人と家族の意向に反して自宅退院を促すのは適切ではありません。 誤り
(3) 告知の後に不安や抑うつ気分が出ており、緩和ケアへの移行を
解説の続きをみる続きを閉じる
心理的に受け止めきれていない可能性があります。抵抗感が少ないとはいえません。 誤り
(4) WHO の定義では、緩和ケアは患者とその家族の生活の質を
高めるための取組で、家族も対象に含まれます。 誤り
(5) 疼痛コントロールが不良なので、オピオイドの調整などで
痛みを積極的に和らげることが緩和ケアの中心になります。 誤り
【あわせて覚える】
緩和ケアは終末期だけのものではなく、がんと診断された時から
治療と並行して行うものとされています。
出典:社会福祉士国家試験 第38回(令和7年度)(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター 公表試験問題)出典元ページ
最終更新日
「医学概論」のほかの問題
- 第37回(令和6年度) 第2問高齢者における薬害有害事象の発生予防や発生時の対処方法に関する次の記述のうち,最も適切な
- 第37回(令和6年度) 第3問筋骨格系に関する次の記述のうち,正しいものを1 つ選びなさい。
- 第37回(令和6年度) 第4問難病に関する次の記述のうち,正しいものを2 つ選びなさい。
- 第37回(令和6年度) 第5問肺炎に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。
- 第37回(令和6年度) 第6問事例を読んで,Aさんに最も適切な入院形態を1 つ選びなさい。
- 第37回(令和6年度) 第1問思春期・青年期における心身の特徴に関する次の記述のうち,正しいものを1 つ選びなさい。
スポンサーリンク

