9 歳の男児。開口障害を主訴として来院した。4 年前から口が開きにくいことに気付いていたがそのままにしていたところ、3 …
B問題 第55問
9 歳の男児。開口障害を主訴として来院した。4 年前から口が開きにくいことに気付いていたがそのままにしていたところ、3 日前にかかりつけ歯科医で精査を勧められたという。開口量は15 mm で、開口時に疼痛はない。初診時のエックス線画像(別冊No. 19A)、CT(別冊No. 19B)及び3D-CT(別冊No. 19C)を別に示す。原因として考えられるのはどれか。1 つ選べ。
- (1)咬筋の肥大
- (2)下顎頭の骨折
- (3)下顎頭の腫瘍
- (4)筋突起の過長
- (5)顎関節の骨性癒着
正答 (4)
正答は (4)。両側の筋突起が長く伸びて頬骨弓の内側に当たり、口を開けるときに下顎の前進と回転が止められています。
【見るところ】
3D-CT(C)で、両側の筋突起が長く上に伸び、先端が頬骨弓の高さを越えています。軸位断のCT(B上段)でも、頬骨弓の内側に筋突起の先端が並んで見えます。矢状断(B下段)では下顎頭と下顎窩のあいだに関節の隙間が保たれ、下顎頭の形も整っています。
筋突起過長症は痛みのない開口障害が長く続くのが特徴で、両側性が多く、小児期から気づかれることがあります。治療は筋突起の切除です。
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【ほかの選択肢】
(1) 咬筋の肥大では開口障害は起こりにくく、CTで筋の腫大も目立たないので 誤り
(2) 下顎頭に骨折線や変形はなく、外傷の病歴もないので 誤り
(3) 下顎頭に腫瘤や骨の破壊はないので 誤り
(5) 関節の隙間が保たれ、下顎頭と側頭骨は癒着していないので 誤り
出典:2023年(令和5年) 歯科医師国家試験 問55(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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