57 歳の男性。上顎右側大臼歯部の疼痛を主訴として来院した。歯科治療に対する恐怖心が強いという。5 年前から慢性腎不全の…
B問題 第86問
57 歳の男性。上顎右側大臼歯部の疼痛を主訴として来院した。歯科治療に対する恐怖心が強いという。5 年前から慢性腎不全のため血液透析を受けている。診察の結果、静脈内鎮静法下に 6 の抜歯を行うこととした。初診時の左前腕の写真(別冊No. 38)を別に示す。処置時の対応で正しいのはどれか。1 つ選べ。
- (1)静脈路は左前腕に確保する。
- (2)抜歯は血液透析の直後に行う。
- (3)カリウムを含有する輸液製剤を投与する。
- (4)血圧計のマンシェットは右上腕に装着する。
- (5)抗菌薬は血液透析の直前に服用するよう指示する。
正答 (4)
正答は (4)。左前腕に透析用の内シャントがあるので、血圧計のマンシェットはシャントのない右上腕に巻きます。
【見るところ】
左前腕の手首寄りに、太く盛り上がって蛇行する静脈があります。動脈と静脈をつないだ内シャント(自己血管の動静脈瘻)と読めます。
シャントの腕で採血・点滴・血圧測定をすると、圧迫でシャントが詰まったり傷んだりします。静脈路も血圧計もシャントのない右腕に付けます。
【ほかの選択肢】
(1) シャントのある左前腕に静脈路を取るとシャントを傷めるので 誤り
(2) 透析の直後は抗凝固薬(ヘパリン)が残り出血しやすいので、抜歯は非透析日(透析の翌日など)に行うので 誤り
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(3) 腎不全では高カリウム血症になりやすく、カリウムを含む輸液は避けるので 誤り
(5) 透析で除かれる抗菌薬が多く、透析の直前に飲むと効果が落ちるので、透析の後に飲むよう指示するので 誤り
出典:2023年(令和5年) 歯科医師国家試験 問86(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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