5 歳の女児。舌をよく嚙むことを主訴として来院した。同年齢の女児と比較して体格が大きく、臍帯ヘルニアと低血糖がある。初診…
B問題 第68問
5 歳の女児。舌をよく嚙むことを主訴として来院した。同年齢の女児と比較して体格が大きく、臍帯ヘルニアと低血糖がある。初診時の舌の写真(別冊No. 26A)と口腔内写真(別冊No. 26B、C)を別に示す。適切な対応はどれか。2 つ選べ。
- (1)食事指導
- (2)舌縮小術
- (3)咬合挙上板装着
- (4)上唇小帯切除術
- (5)タングクリブ装着
正答 (1)(2)
正答は (1)と(2)。
【見るところ】
A:舌が大きく、歯列からはみ出すほどで、辺縁に歯の圧痕がみられます(巨舌)。
B・C:前歯部が開咬で、歯と歯の間にすき間があります。
体格が大きい(過成長)、臍帯ヘルニア、新生児期からの低血糖、巨舌の組み合わせから、Beckwith-Wiedemann 症候群と考えます。巨舌のため舌をよく嚙み、開咬や歯列の空隙、構音・咀嚼・嚥下の障害が起こります。
(1) 舌を嚙まないように、食べ物の形態や食べ方を指導します(食事指導)。低血糖への配慮も必要です。
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(2) 巨舌の程度が強く、舌を繰り返し嚙む、歯列の不正が進むなどの問題があるときは、舌縮小術を考えます。
あわせて、小児期の腫瘍(Wilms 腫瘍、肝芽腫など)の合併に注意して、医科での定期的な検査が行われます。
【ほかの選択肢】
(3) 咬合挙上板装着 過蓋咬合の治療に使う装置。開咬を悪化させる 誤り
(4) 上唇小帯切除術 上唇小帯の異常はなく、舌を嚙む原因でもない 誤り
(5) タングクリブ装着 舌突出癖を止める装置。舌そのものが大きいので、癖の治療では解決しない 誤り
出典:2024年(令和6年) 歯科医師国家試験 問68(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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