24 歳の女性。前歯の歯並びが悪いことを主訴として来院した。診断の結果、4 4 、4 4の抜歯とマルチブラケット装置を用…
B問題 第73問
24 歳の女性。前歯の歯並びが悪いことを主訴として来院した。診断の結果、4 4 、4 4の抜歯とマルチブラケット装置を用いた矯正歯科治療を行うこととした。初診時の顔面写真(別冊No. 27A)、口腔内写真(別冊No. 27B)及びエックス線画像(別冊No. 27C)を別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。併用するのはどれか。2 つ選べ。
- (1)交叉ゴム
- (2)咬合挙上板
- (3)急速拡大装置
- (4)リンガルアーチ
- (5)歯科矯正用アンカースクリュー
正答 (4)(5)
正答は (4)と(5)。
【見るところ】
A:側貌は口元が突出し、口唇を閉じるとオトガイが緊張します。
B:上下の前歯が唇側へ傾き、上顎の前歯部に叢生があります。
セファロ分析:ANB角は標準で骨格性Ⅰ級です。上下顎中切歯歯軸傾斜角は大きく減少し、FH平面に対する上顎中切歯歯軸傾斜角と、下顎下縁平面に対する下顎中切歯歯軸傾斜角は大きくなっています(上下の前歯の唇側傾斜)。
骨格性Ⅰ級の上下顎前突(叢生を伴う)で、上下の第一小臼歯を抜歯して前歯を大きく後退させます。抜歯の空隙をできるだけ前歯の後退に使うため、大臼歯が近心へ動かないように固定を強める必要があります(最大の固定)。
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(4) リンガルアーチ:左右の下顎大臼歯を舌側の弧線でつなぎ、固定を強める
(5) 歯科矯正用アンカースクリュー:顎骨に埋めた小さなスクリューを固定源とし、大臼歯を動かさずに前歯を後退させられる
【ほかの選択肢】
(1) 交叉ゴム 臼歯部の交叉咬合を治すためのゴム。交叉咬合はない 誤り
(2) 咬合挙上板 過蓋咬合の改善に使う。この症例の問題ではない 誤り
(3) 急速拡大装置 上顎歯列の幅の狭さを広げる装置。抜歯して前歯を下げる方針と合わない 誤り
出典:2024年(令和6年) 歯科医師国家試験 問73(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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