22 歳の女性。永久歯の萌出遅延を主訴として来院した。切歯と大臼歯は通常通り萌出したが、その後は永久歯の萌出がみられない…
B問題 第88問
22 歳の女性。永久歯の萌出遅延を主訴として来院した。切歯と大臼歯は通常通り萌出したが、その後は永久歯の萌出がみられないという。妹も乳歯の晩期残存があるという。初診時のエックス線画像(別冊No. 30A)とCT(別冊No. 30B)を別に示す。他に精査すべき部位はどれか。2 つ選べ。
- (1)鎖 骨
- (2)大 腸
- (3)皮 膚
- (4)肋 骨
- (5)大泉門
正答 (2)(3)
正答は (2)と(3)。大腸と皮膚です。
【見るところ】
パノラマ(30A)では、多くの永久歯が顎骨の中に埋伏し、萌出していません。CT(30B)では、上下の顎骨の中に埋伏歯と、小さな不透過物(過剰歯・歯牙腫様の硬組織や骨腫様の病変と読める)が多く散らばっています。
切歯と大臼歯だけが萌出し、その後の永久歯が萌出せず、妹にも乳歯の晩期残存がある(常染色体顕性の遺伝が疑われる)ので、Gardner症候群(家族性大腸腺腫症の一型)が疑われます。顎骨の多発性骨腫、埋伏歯・過剰歯・歯牙腫のほかに、
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(2) 大腸の多発性ポリープ(腺腫):放置すると高い確率で癌化する
(3) 皮膚の類表皮囊胞(表皮囊腫)や線維腫
を伴うので、大腸と皮膚を精査します。
【ほかの選択肢】
(1) 鎖骨 鎖骨の欠損・低形成は鎖骨頭蓋骨異形成症の特徴 誤り
(4) 肋骨 二分肋骨は母斑基底細胞癌症候群(Gorlin症候群)の特徴 誤り
(5) 大泉門 大泉門の閉鎖遅延は鎖骨頭蓋骨異形成症の特徴 誤り
【埋伏歯が多い病気の見分け方】
鎖骨頭蓋骨異形成症 鎖骨の低形成、大泉門の開存、多数の過剰歯
Gardner症候群 大腸ポリポーシス、骨腫、皮膚の囊胞
出典:2025年(令和7年) 歯科医師国家試験 問88(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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