38 歳の女性。下顎左側第一小臼歯の咬合痛と違和感を主訴として来院した。10か月前から自覚していたがそのままにしていたと…
C問題 第28問
38 歳の女性。下顎左側第一小臼歯の咬合痛と違和感を主訴として来院した。10か月前から自覚していたがそのままにしていたという。歯周基本治療後の再評価の結果、FGF-2 製剤を応用した歯周組織再生療法を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No. 7A)とエックス線画像(別冊No. 7B)を別に示す。初診時の歯周組織検査結果の一部を表に示す。歯周組織再生療法に先立って行う処置はどれか。1 つ選べ。
- (1)暫間固定
- (2)小帯切除術
- (3)感染根管治療
- (4)オドントプラスティ
- (5)局所薬物配送システム〈LDDS〉
正答 (3)
正答は (3)。感染根管治療です。
【見るところ】
歯周組織検査では、4 の遠心が舌側9 mm・頰側10 mm と深く、出血があります。ほかの部位は3〜5 mm 程度で、4 の動揺度は1 です。エックス線画像(別冊No. 7B)では、4 の遠心に根尖付近まで及ぶ垂直性の骨の透過像が読めます。
1歯の一部だけに根尖付近まで及ぶ深い骨欠損があるとき、歯髄の壊死による根尖病変が歯周ポケットとつながった歯内歯周病変を疑います。問題文に歯髄の検査(電気歯髄診・冷温診)の結果はありませんが、この所見から、歯髄が失活し根管が感染しているものとして扱います。
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歯内歯周病変では、まず感染根管治療を行い、根尖側からの感染を取り除いてから歯周の治療(この症例では FGF-2 製剤による再生療法)に進みます。根管の感染が残ったままでは、骨欠損は再生しません。
【ほかの選択肢】
(1) 暫間固定 動揺度は1 で、固定が必要なほどの動揺はない 誤り
(2) 小帯切除術 小帯の異常は示されていない 誤り
(4) オドントプラスティ 根分岐部病変で歯の形を整える処置。小臼歯の単根の骨欠損には関係しない 誤り
(5) 局所薬物配送システム〈LDDS〉 歯周ポケットに抗菌薬を入れる方法。根管の感染は取り除けない 誤り
出典:2024年(令和6年) 歯科医師国家試験 問28(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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