82 歳の女性。上顎左側前歯部の動揺を主訴として来院した。診察の結果、1 2 3を抜歯し、審美性と発語機能を保持するため…
D問題 第87問
82 歳の女性。上顎左側前歯部の動揺を主訴として来院した。診察の結果、1 2 3を抜歯し、審美性と発語機能を保持するため、ある義歯を製作することとした。初診時の口腔内写真(別冊No. 33A)、作業用模型の写真(別冊No. 33B)、治療過程の写真(別冊No. 33C)及び義歯装着時の口腔内写真(別冊No. 33D)を別に示す。製作した補綴装置はどれか。1 つ選べ。
- (1)移行義歯
- (2)最終義歯
- (3)即時義歯
- (4)診断用義歯
- (5)治療用義歯
正答 (3)
正答は (3)。即時義歯です。
【見るところ】
初診時(別冊No. 33A)では、上顎左側の前歯部の歯(1 2 3)が歯周病で動揺しています。作業用模型(別冊No. 33B)は、抜歯する前の歯が残った状態の模型です。治療過程(別冊No. 33C)では、模型の上で抜歯する歯を削り取り(エ)、人工歯を並べた義歯を製作し(イ)、抜歯(ア)の直後に装着しています(別冊No. 33D)。
抜歯の前に印象をとって義歯を製作しておき、抜歯した当日に装着する義歯を即時義歯といいます。前歯がない期間をつくらないので審美性と発音が保たれ、抜歯窩の止血・保護、顎堤の形の保持にも役立ちます。抜歯窩の治癒で顎堤が吸収するので、後にリラインや作り直しが必要です。
解説の続きをみる続きを閉じる
【ほかの選択肢】
(1) 移行義歯 残っている歯を順に抜歯しながら、義歯に人工歯を足していき、最終的な義歯へ移行させる義歯 誤り
(2) 最終義歯 抜歯窩が治り、顎堤が安定してから製作する義歯 誤り
(4) 診断用義歯 最終義歯の形や咬合を決めるため、試しに使う義歯 誤り
(5) 治療用義歯 粘膜の回復、咬合の改善などの治療を目的に使う義歯 誤り
出典:2024年(令和6年) 歯科医師国家試験 問87(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
「D問題」のほかの問題
- 2025年(令和7年) 第46問咽頭痛と発熱が主症状の3 歳女児の口腔内写真(別冊No. 17)を別に示す。疑われるのは
- 2025年(令和7年) 第80問直接経口抗凝固薬〈DOAC〉服用患者の抜歯で適切なのはどれか。2 つ選べ。
- 2023年(令和5年) 第21問歯の脱灰H-E 染色組織標本の作製過程で消失するのはどれか。3 つ選べ。
- 2023年(令和5年) 第52問6 歳の男児。多数歯齲蝕を主訴として来院した。出生時から皮膚や爪に異常がみられ、足には合
- 2023年(令和5年) 第79問74 歳の女性。下顎左側犬歯部の歯肉腫脹を主訴として来院した。自発痛および打診痛はない。
- 2025年(令和7年) 第16問3 歳児の歯科診療に適した時間帯はどれか。1 つ選べ。
スポンサーリンク




