歯並びが悪いことを主訴として来院した10 歳の男児。初診時の口腔内写真(別冊No. 13A)とエックス線画像(別冊No.…
A問題 第38問
歯並びが悪いことを主訴として来院した10 歳の男児。初診時の口腔内写真(別冊No. 13A)とエックス線画像(別冊No. 13B)を別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。骨格型と診断名の組合せで正しいのはどれか。1 つ選べ。
- (1)骨格性Ⅰ級 過蓋咬合
- (2)骨格性Ⅰ級 上下顎前突
- (3)骨格性Ⅱ級 歯性上顎前突
- (4)骨格性Ⅱ級 下顎遠心咬合
- (5)骨格性Ⅲ級 反対咬合
正答 (1)
正答は (1)。骨格性Ⅰ級と過蓋咬合の組合せです。
【見るところ】
A:前歯の被蓋が深く、正面では下顎の前歯がほとんど見えません。上顎の前歯は直立して(舌側へ傾いて)います。
B:混合歯列期(10歳)のパノラマです。
セファロ分析:SNA角・SNB角・ANB角は標準の範囲です。FH平面に対する下顎下縁平面角と下顎角は小さく(ローアングル)、上下顎中切歯歯軸傾斜角は大きく、FH平面に対する上顎中切歯歯軸傾斜角と下顎下縁平面に対する下顎中切歯歯軸傾斜角は小さく(前歯が舌側に傾く)、FMIAは大きくなっています。
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ANB角が標準なので上下顎骨の前後的関係は骨格性Ⅰ級です。下顎下縁平面角が小さい骨格と、上下の前歯の舌側傾斜(歯軸傾斜角の開き)が重なって、前歯の垂直的な被蓋が深くなった過蓋咬合と診断します。
【ほかの選択肢】
(2) 骨格性Ⅰ級 上下顎前突 上下顎前突なら前歯は唇側に傾く(上下顎中切歯歯軸傾斜角が小さい)。この症例は逆 誤り
(3) 骨格性Ⅱ級 歯性上顎前突 ANB角が標準でⅡ級ではない。上顎前歯も前突していない 誤り
(4) 骨格性Ⅱ級 下顎遠心咬合 ANB角が標準で、SNB角も小さくない 誤り
(5) 骨格性Ⅲ級 反対咬合 ANB角は小さくなく、前歯の被蓋は正常の向き 誤り
出典:2024年(令和6年) 歯科医師国家試験 問38(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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