55 歳の男性。開口障害を主訴として来院した。7 日前にかかりつけ歯科医で下顎右側智歯を抜去し、アモキシシリン水和物とロ…

A問題 第68問

55 歳の男性。開口障害を主訴として来院した。7 日前にかかりつけ歯科医で下顎右側智歯を抜去し、アモキシシリン水和物とロキソプロフェンナトリウム水和物を3日間服用したが自発痛が続き、徐々に口が開かなくなったという。体温は38.0℃だが、顔面はほぼ対称である。初診時のエックス線画像(別冊No. 25A)とCT(別冊No. 25B、C、D)を別に示す。膿瘍の部位はどれか。1 つ選べ。

歯科医師 2024年(令和6年) 第68問の図(1/2)歯科医師 2024年(令和6年) 第68問の図(2/2)
正答 (3)
正答は (3)。咽頭側隙です。 【見るところ】 A:パノラマで、下顎右側智歯の部位は抜歯の後です。 B:骨条件のCTで、右下顎智歯の部位に抜歯窩があります(左側の智歯は残っています)。 C:造影CTの横断像で、右の下顎枝と内側翼突筋のさらに内側、咽頭の外側に、辺縁が造影される低吸収の領域(膿瘍)があり、咽頭を左へ押しています。 D:造影の冠状断像で、右の咽頭の外側に低吸収の領域が上下に広がっています。 下顎智歯の抜歯の後に、発熱と開口障害が強まり、顔面はほぼ対称で外から腫れが目立たないことは、深い隙の感染を示します。画像の膿瘍は内側翼突筋の内側で咽頭の外側にあり、咽頭側隙の膿瘍です。咽頭側隙は上は頭蓋底、下は縦隔へ続くので、放置すると気道の狭窄や縦隔炎につながります。切開排膿と抗菌薬の点滴を急ぎます。
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【ほかの選択肢】 (1) 顎下隙  顎下部に腫れが出て、顔面の非対称がはっきりする 誤り (2) 舌下隙  口底が腫れて舌が持ち上がる 誤り (4) 咬筋下隙  咬筋と下顎枝の外側の間。頰の外側が腫れる 誤り (5) 翼突下顎隙  下顎枝の内側と内側翼突筋の外側の間。膿瘍はさらに内側にある 誤り

出典:2024年(令和6年) 歯科医師国家試験 問68(厚生労働省 公表)出典元ページ

最終更新日

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