58 歳の男性。数か月前から日常視の複視、増悪する動悸、発汗過多、体重減少を自覚したため来院した。…
午後 第75問
58 歳の男性。数か月前から日常視の複視、増悪する動悸、発汗過多、体重減少を自覚したため来院した。この患者のMRI(別冊No. 12)を別に示す。診断はどれか。
- (1)甲状腺眼症
- (2)重症筋無力症
- (3)動眼神経上枝麻痺
- (4)慢性進行性外眼筋麻痺
- (5)Sagging eye syndrome
正答 (1)
正答は (1)。診断は甲状腺眼症です。
【見るところ】
眼窩の冠状断の MRI(T2 強調像)で、眼窩の中の外眼筋が太く見え、とくに写真の左側(右眼窩)の下方から内側の筋の腫大が目立つと読めます。
甲状腺機能亢進症の症状(動悸・発汗過多・体重減少)と日常視の複視があり、MRI で外眼筋の腫大がみられることから、甲状腺眼症と診断できます。甲状腺眼症では下直筋と内直筋が腫れやすく、筋の中央部(筋腹)が太くなり、付着部の腱は保たれるのが特徴とされます。
【ほかの選択肢】
(2) 重症筋無力症 神経筋接合部の病気で、外眼筋は腫れない。症状に日内変動や疲れやすさがある 誤り
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(3) 動眼神経上枝麻痺 上直筋と上眼瞼挙筋の麻痺(上転の障害と眼瞼下垂)。筋の腫大は起こらない 誤り
(4) 慢性進行性外眼筋麻痺 ミトコンドリア病で、眼瞼下垂と眼球運動の制限がゆっくり進む。外眼筋は細くなる(萎縮する)とされる 誤り
(5) Sagging eye syndrome 高齢者で外直筋と上直筋の間の結合組織(LR-SR バンド)が弱り、外直筋が下へずれる。筋の腫大ではない 誤り
出典:2023年(令和5年) 視能訓練士国家試験 問75(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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