5歳の女児。部分調節性内斜視で眼鏡を装用している。視力は右(1.0×+3.50D)、左(1.0×+4.25D)、sing…

午後 第74問

5歳の女児。部分調節性内斜視で眼鏡を装用している。視力は右(1.0×+3.50D)、左(1.0×+4.25D)、single prism cover test で35Δの左内斜視であった。Bagolini 線条検査の結果(別冊No. 11)を別に示す。網膜対応で正しいのはどれか。

視能訓練士 2024年(令和6年) 第74問の図
正答 (5)
正答は (5)。網膜対応は不調和性異常対応です。 single prism cover test で測った他覚的斜視角は 35Δの内斜視です。Bagolini 線条検査では、左眼に 20Δ基底外方のプリズムを置いたときに、右眼の線と左眼の線が光点の中心で交わる X 字に見えています。つまり、両眼の像が一致して見える自覚的斜視角は 20Δです。 異常対応角=他覚的斜視角-自覚的斜視角 =35Δ-20Δ=15Δ 自覚的斜視角(20Δ)が他覚的斜視角(35Δ)と一致せず、0 でもないので、異常対応角が他覚的斜視角より小さい不調和性異常対応です。
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【ほかの選択肢】 (1) 正常対応 誤り 正常対応なら自覚的斜視角は他覚的斜視角と同じで、35Δのプリズムで初めて X 字が光点で交わるはずです。 (2) 対応欠如 誤り 片眼の線が見えない(抑制)、または線の一部が欠ける形になりますが、図では両眼の線がそろって見えています。 (3) 二重対応 誤り 正常対応と異常対応が、検査の方法や条件によって入れ替わって現れる状態をいうとされます。図の結果(20Δで一致)は、一つの対応の状態として不調和性異常対応に当たります。 (4) 調和性異常対応 誤り 調和性異常対応なら、異常対応角が他覚的斜視角と同じ(自覚的斜視角が 0)で、プリズムなしで X 字が光点で交わります。 【まとめ】 正常対応 … 自覚的斜視角=他覚的斜視角 調和性異常対応 … 自覚的斜視角=0 不調和性異常対応 … 0<自覚的斜視角<他覚的斜視角

出典:2024年(令和6年) 視能訓練士国家試験 問74(厚生労働省 公表)出典元ページ

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