鎮暈薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。…

主な医薬品とその作用 第70問

鎮暈薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。a ジプロフィリンは、不安や緊張などの心理的な要因を和らげることを目的として配合される鎮静成分である。b ジメンヒドリナートは、延髄にある嘔吐中枢への刺激や内耳の前庭における自律神経反射を抑える作用を示す。c メクリジン塩酸塩は、他の抗ヒスタミン成分と比べて作用が現れるのが早く、持続時間は短い。d ジフェニドール塩酸塩は、排尿困難の症状がある人や緑内障の診断を受けた人では、その症状を悪化させるおそれがある。

正答 (1)
正答は (1)。(b)(d)が正しく、(a)(c)が誤りです。 【(a)が誤り ―― ジプロフィリンはキサンチン系です】 ジプロフィリンはキサンチン系の成分で、脳に軽い興奮を起こさせて平衡感覚の混乱によるめまいを軽減させることを目的として配合されます。鎮静成分ではありません。不安や緊張を和らげる目的で配合される鎮静成分は、ブロモバレリル尿素やアリルイソプロピルアセチル尿素です。なお、ジプロフィリンは中枢神経を興奮させますので、てんかんの診断を受けた人や甲状腺機能亢進症の診断を受けた人では注意が必要です。
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【(b)正しい ―― ジメンヒドリナートの働き】 ジメンヒドリナートは、ジフェンヒドラミンテオクル酸塩の別名で、抗ヒスタミン成分です。延髄にある嘔吐中枢への刺激や内耳の前庭における自律神経反射を抑える作用を示し、乗物酔い防止薬に広く用いられます。 【(c)が誤り ―― メクリジンは遅く、長い】 メクリジン塩酸塩は、他の抗ヒスタミン成分と比べて作用が現れるのが遅く、持続時間が長いのが特徴です。設問は「早く、短い」と逆に書かれています。長時間の乗物移動に向く成分だと覚えておくと、方向を取り違えません。 【(d)正しい ―― ジフェニドール塩酸塩の注意】 ジフェニドール塩酸塩は、内耳にある前庭と脳を結ぶ神経(前庭神経)の調節作用のほか、内耳への血流を改善する作用を示す抗めまい成分です。抗コリン作用を示すため、次の人では症状を悪化させるおそれがあります。 排尿困難の症状がある人 …… 尿閉を招くおそれ 緑内障の診断を受けた人 …… 眼圧が上昇するおそれ 【乗物酔い防止薬の全体像】 配合される成分は、目的ごとに次のように整理できます。 抗めまい成分 …… ジフェニドール塩酸塩 抗ヒスタミン成分 …… ジメンヒドリナート、メクリジン塩酸塩、プロメタジンテオクル酸塩 抗コリン成分 …… スコポラミン臭化水素酸塩水和物。消化管から吸収されやすく作用時間は短い 鎮静成分 …… ブロモバレリル尿素、アリルイソプロピルアセチル尿素 キサンチン系成分 …… カフェイン、ジプロフィリン 局所麻酔成分 …… アミノ安息香酸エチル。6歳未満には使用しない なお、3歳未満では乗物酔いが起こることはほとんどないため、3歳未満向けの乗物酔い防止薬はありません。

出典:登録販売者試験 令和3年度(愛媛県 公表問題)出典元ページ

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