腸の薬の配合成分とその配合目的に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。…
主な医薬品とその作用 第73問
腸の薬の配合成分とその配合目的に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。【配合成分】 【配合目的】a ラクトミン ― 腸内細菌のバランスを整えるb 木クレオソート ― 分解物が小腸を刺激して瀉下作用をもたらすc 次没食子酸ビスマス ― 腸粘膜を保護するd カルメロースナトリウム ― 発酵により生じるガスによって便通を促す
- (1)(a,b)
- (2)(a,c)
- (3)(a,d)
- (4)(b,c)
- (5)(c,d)
正答 (2)
正答は (2)。正しいのは(a)(c)の2つです。
【(a)正しい ―― ラクトミン】
ラクトミン(乳酸菌)は生菌成分で、腸内細菌のバランスを整える目的で配合されます。同じ目的で用いられる成分として、ビフィズス菌、アシドフィルス菌、酪酸菌があります。
【(b)が誤り ―― 木クレオソートは止瀉成分です】
木クレオソートは、過剰な腸管の蠕動運動を正常化し、あわせて水分や電解質の分泌も抑える止瀉成分です。また、歯に使用の場合は局所麻酔作用もあるとされています。分解物が小腸を刺激して瀉下作用をもたらすのは、ヒマシ油の説明です。止瀉と瀉下は正反対ですので、ここを入れ替えるのは典型的な出題です。
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【(c)正しい ―― 次没食子酸ビスマス】
次没食子酸ビスマス、次硝酸ビスマスなどのビスマスを含む成分は、腸粘膜のタンパク質と結合して不溶性の膜を形成し、腸粘膜を保護する(収斂作用)ことを目的として配合されます。
注意点 …… 海外において、長期連用した場合に精神神経症状
(不安、記憶力減退、注意力低下、頭痛等)が現れたとの報告がある。
1週間以上継続して使用しない
アルコールとの併用 …… 吸収が高まるおそれがあり避ける
妊婦 …… 血液-胎盤関門を通過するため使用を避ける
細菌性の下痢 …… 症状を悪化させるおそれがあり使用しない
【(d)が誤り ―― カルメロースナトリウムは膨潤性瀉下成分です】
カルメロースナトリウム(カルボキシメチルセルロースナトリウム)は、腸管内で水分を吸収して腸内容物に浸透し、糞便のかさを増やすとともに糞便を柔らかくする膨潤性瀉下成分です。発酵により生じるガスによって便通を促すのは、マルツエキス(麦芽糖が腸内細菌によって分解されて生じるガス)の説明です。
【瀉下成分の分類をまとめます】
小腸刺激性 …… ヒマシ油
大腸刺激性 …… センナ、センノシド、ダイオウ、ビサコジル、ピコスルファートナトリウム
無機塩類 …… 酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、硫酸マグネシウム。
腸内容物の浸透圧を高めて水分を引き寄せる
膨潤性 …… カルメロースナトリウム、カルメロースカルシウム
その他 …… ジオクチルソジウムスルホサクシネート(糞便に水分を浸透させる)、マルツエキス(麦芽糖の発酵によるガスで便通を促す。乳幼児の便秘に用いる)
出典:登録販売者試験 令和4年度(愛媛県 公表問題)出典元ページ
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