妊婦又は妊娠していると思われる女性及び母乳を与える女性(授乳婦)への医薬品の使用等に関する記述のうち、正しいものの組み合…

医薬品に共通する特性と基本的な知識 第8問

妊婦又は妊娠していると思われる女性及び母乳を与える女性(授乳婦)への医薬品の使用等に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。a 胎児は、母体との間に存在する胎盤を通じて栄養分を受け取っており、胎盤には胎児の血液と母体の血液とが混合する仕組みがある。b 便秘薬には、配合成分やその用量によっては流産や早産を誘発するおそれがあるものがある。c 一般用医薬品は、多くの場合、妊婦が使用した場合における安全性に関する評価が確立しているため、妊婦の使用の可否について、添付文書に明記されている。d 医薬品の種類によっては、授乳婦が使用した医薬品の成分の一部が乳汁中に移行することが知られているが、通常の使用の範囲では具体的な悪影響が判明していないものもある。

正答 (5)
正答は (5)。正しいのは(b)(d)の2つです。 【(a)が誤り ―― 血液は混合しません】 胎児は、母体との間に存在する胎盤を通じて酸素や栄養分を受け取っていますが、胎盤には胎児の血液と母体の血液とが混ざらない仕組み(血液-胎盤関門)があります。「混合する仕組みがある」という記述が誤りです。ただし、この関門があっても、医薬品の成分が胎児に移行しないとは限らない点が重要です。どの程度移行するかは未解明のことも多いとされています。 【(b)正しい ―― 便秘薬と流産・早産】 便秘薬には、配合成分やその用量によっては流産や早産を誘発するおそれがあるものがあります。
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刺激性瀉下成分 …… 腸の急激な動きに刺激されて流産・早産を誘発するおそれ ヒマシ油類 …… 妊婦または妊娠していると思われる人は使用しない(してはいけないこと) センナ、センノシド …… 妊婦または妊娠していると思われる女性では使用を避けるべき また、乳汁中に移行して乳児に下痢を起こすおそれもあるため、授乳婦も注意が必要です。 【(c)が誤り ―― 安全性の評価は困難です】 一般用医薬品では、多くの場合、妊婦が使用した場合における安全性に関する評価が困難です。そのため、添付文書では「相談すること」として妊婦または妊娠していると思われる人が挙げられているものが多くあります。「安全性に関する評価が確立している」という記述が誤りです。 【ビタミンAについて】 妊娠前後の一定期間に、通常の用量を超えてビタミンA含有製剤を摂取すると、胎児に先天異常を起こす危険性が高まるとされています。添付文書では、「妊娠3か月以内の妊婦、妊娠していると思われる人又は妊娠を希望する人」は「相談すること」とされています。 【(d)正しい ―― 乳汁への移行】 医薬品の種類によっては、授乳婦が使用した医薬品の成分の一部が乳汁中に移行することが知られていますが、通常の使用の範囲では具体的な悪影響が判明していないものもあります。そうしたものについては、乳児に及ぼす悪影響を考慮して、使用期間中の授乳を避けるよう注意されている場合があります。

出典:登録販売者試験 令和5年度(愛媛県 公表問題)出典元ページ

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