一般用医薬品の安全対策等に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。…

医薬品の適正使用と安全対策 第118問

一般用医薬品の安全対策等に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。a アンプル入りかぜ薬は、他の剤形(錠剤、散剤等)に比べて吸収が速く、通常用量でも副作用を生じやすいことが確認されたため、関係製薬企業に対し、アンプル入りかぜ薬製品の回収が要請された。b 1994年1月、小柴胡湯とインターフェロン製剤との併用を禁忌とする旨の使用上の注意の改訂がなされたが、それ以降も慢性肝炎患者が小柴胡湯を使用して間質性肺炎が発症し、死亡を含む重篤な転帰に至った例がある。c 塩酸フェニルプロパノールアミンが配合された一般用医薬品による脳出血等の副作用症例が複数報告されたことを受け、厚生労働省から関係製薬企業等に対して、使用上の注意の改訂、情報提供の徹底等を行うとともに、代替成分への速やかな切替えについて指示がなされた。d 一般用かぜ薬全般において、使用上の注意として、「まれに間質性肺炎の重篤な症状が起きることがあり、その症状は、かぜの諸症状と区別が難しいため、症状が悪化した場合には服用を中止して医師の診療を受ける」旨の注意喚起がなされている。

正答 (1)
正答は (1)。(a)(b)(c)(d)のすべてが正しい記述です。 【(a)正しい ―― アンプル入りかぜ薬事件】 アンプル剤は、他の剤形(錠剤、散剤等)に比べて吸収が速く、血中濃度が急速に高値に達するため、通常用量でも副作用を生じやすいことが確認されました。そのため、1965年(昭和40年)、厚生省(当時)より関係製薬企業に対し、アンプル入りかぜ薬製品の回収が要請されました。  経緯  1959年から1965年にかけて、  アンプル入りかぜ薬を使用した人がショックにより死亡する事例が計38名報告された
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 その後、アンプル剤以外の一般用かぜ薬についても、  1970年に承認基準が制定され、成分・分量、効能・効果等が見直された 【(b)正しい ―― 小柴胡湯による間質性肺炎】 1991年4月、小柴胡湯による間質性肺炎に関する使用上の注意の記載がなされました。その後、1994年1月に、小柴胡湯とインターフェロン製剤との併用を禁忌とする旨の使用上の注意の改訂がなされました。しかし、それ以降も慢性肝炎患者が小柴胡湯を使用して間質性肺炎が発症し、死亡を含む重篤な転帰に至った例があり、1996年3月、厚生省(当時)より緊急安全性情報が発出されました。  この事例は、  使用上の注意の改訂だけでは被害を防ぎきれないことがある、そして一般用医薬品にも緊急安全性情報が発出されることがあるという、二つの教訓を含んでいます 【(c)正しい ―― 塩酸フェニルプロパノールアミンと脳出血】 塩酸フェニルプロパノールアミン(PPA)が配合された一般用医薬品による脳出血等の副作用症例が複数報告されたことを受け、2003年8月、厚生労働省から関係製薬企業等に対して、使用上の注意の改訂、情報提供の徹底等を行うとともに、代替成分への速やかな切替えについて指示がなされました。  経緯の詳細  アメリカにおいて、食欲抑制剤として使用されていたPPA含有医薬品を  使用した人に出血性脳卒中の発生リスクとの関連性が高いとの報告がなされ、2000年5月に米国食品医薬品庁から  自主的な販売中止が要請された  日本では食欲抑制剤としての承認はなかったため、  直ちに販売中止とはならず、心臓病の人や脳出血の既往がある人等は使用しないよう注意喚起が行われた  その後も国内で脳出血の症例が報告されたため、  2003年8月に切替えの指示がなされた  代替成分はプソイドエフェドリン塩酸塩(PSE)です 【(d)正しい ―― 一般用かぜ薬と間質性肺炎】 2003年6月、一般用かぜ薬の使用によると疑われる間質性肺炎の発生事例が複数報告されたことを受け、一般用かぜ薬全般について、使用上の注意の改訂がなされました。  注意喚起の内容  まれに間質性肺炎の重篤な症状が起きることがあり、  その症状は、かぜの諸症状と区別が難しいため、症状が悪化した場合には服用を中止して医師の診療を受ける旨 【まとめ】 第五章の安全対策の事例は、年号、成分名、起こった副作用、講じられた措置の四点セットで覚えるのが確実です。四つの事例の副作用は、ショック(アンプル入りかぜ薬)、間質性肺炎(小柴胡湯、一般用かぜ薬)、脳出血(塩酸フェニルプロパノールアミン)と整理できます。

出典:登録販売者試験 令和3年度(北海道 公表問題)出典元ページ

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