アスピリンの「してはいけないこと」に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組合せを一つ選べ。…
医薬品の適正使用と安全対策 第117問
アスピリンの「してはいけないこと」に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組合せを一つ選べ。アスピリンは、妊娠期間の( a )、胎児の動脈管の( b )・早期閉鎖、子宮収縮の抑制、分娩時出血の増加のおそれがあるため、出産予定日( c )週以内の妊婦に対して、使用(服用)しないこととされている。
- (1)a: 延長 b: 拡張 c: 12
- (2)a: 短縮 b: 収縮 c: 12
- (3)a: 延長 b: 収縮 c: 12
- (4)a: 短縮 b: 拡張 c: 24
- (5)a: 延長 b: 拡張 c: 24
正答 (3)
正答は (3)。(a)延長、(b)収縮、(c)12です。
【条文のような記載を正確に覚える】
アスピリンについて、添付文書には次のように記載されています。
妊娠期間の延長、胎児の動脈管の収縮・早期閉鎖、子宮収縮の抑制、分娩時出血の増加のおそれがあるため、出産予定日12週以内の妊婦に対して、使用(服用)しないこと
【(a)が「延長」である理由】
アスピリンなどの解熱鎮痛成分は、プロスタグランジンの産生を抑制します。プロスタグランジンには子宮を収縮させる働きがあるため、これが抑えられると陣痛が弱まり、分娩が遅れます。結果として妊娠期間が延長します。
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設問文の後半に「子宮収縮の抑制」と書かれていることからも、妊娠期間は短くなるのではなく延びるのだと導けます。「収縮が抑えられる」と「期間が短縮する」は両立しません。
【(b)が「収縮」である理由】
胎児の動脈管は、胎児期に肺を迂回して血液を流すための血管で、出生後に自然に閉じます。この動脈管を開いたままに保っているのが、やはりプロスタグランジンです。
したがって、プロスタグランジンの産生が抑えられると、胎児の動脈管が収縮し、早期に閉鎖してしまいます。これは胎児の循環に重大な影響を与えるため、危険とされています。
拡張ではなく収縮です。設問文に「早期閉鎖」と続いていますので、閉じる方向の言葉が入る、と考えれば迷いません。
【(c)が「12」である理由】
出産予定日12週以内の妊婦は、アスピリンを服用してはいけません。この12週という数字は、そのまま問われます。妊娠後期にあたる時期であり、分娩が近いからこそ危険なのです。
「出産予定日12週以内の妊婦」に対して「使用(服用)しないこと」とされている成分は、次のとおりです。理由は本問の記述と同じです。
アスピリン、アスピリンアルミニウム
イブプロフェン
ほかの解熱鎮痛成分も妊婦では慎重な扱いが必要ですが、「出産予定日12週以内の妊婦は使用しない」とまで定められているのはこの成分です。
【妊婦に関するその他の重要な注意】
ヒマシ油類 …… 妊婦又は妊娠していると思われる人は使用しない
(腸の急激な動きに刺激されて流産・早産を誘発するおそれ)
ジフェンヒドラミン塩酸塩を主薬とする催眠鎮静薬 ……
妊婦又は妊娠していると思われる人は服用しない
エチニルエストラジオール、エストラジオール ……
妊婦等は使用しない(胎児の先天性異常のおそれ)
オキセサゼイン …… 妊婦等は使用しない
センナ、センノシド、ダイオウ、カサントラノール、ビサコジル等 ……
大量に使用しない(流産・早産を誘発するおそれ)
出典:登録販売者試験 令和元年度(関西広域連合 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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