一般用医薬品の添付文書で、「相談すること」とされている基礎疾患と、主な医薬品成分の関係の正誤について、正しい組合せを一つ…

医薬品の適正使用と安全対策 第120問

一般用医薬品の添付文書で、「相談すること」とされている基礎疾患と、主な医薬品成分の関係の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。[基礎疾患] [成分]a 甲状腺疾患 - ポビドンヨードb 高血圧 - フェニレフリン塩酸塩c 肝臓病 - マオウd てんかん - ジプロフィリン

正答 (2)
正答は (2)。(a)正、(b)正、(c)誤、(d)正です。 【(a)正しい ―― 甲状腺疾患とポビドンヨード】 ポビドンヨードなどのヨウ素系殺菌消毒成分は、口腔内や咽頭部からヨウ素が体内に吸収されることがあります。 ヨウ素は甲状腺ホルモンの材料ですから、摂取量が増えると甲状腺におけるホルモン産生に影響を及ぼすおそれがあり、甲状腺疾患の診断を受けた人は「相談すること」とされています。 同じ理由で、ヨウ化カリウム、ヨウ素、ヨードチンキを含む製品も同様の注意が必要です。「ヨードは甲状腺」と、一語で結び付けて覚えてください。
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【(b)正しい ―― 高血圧とフェニレフリン塩酸塩】 フェニレフリン塩酸塩はアドレナリン作動成分で、交感神経系を刺激して血管を収縮させます。その結果血圧を上昇させるおそれがあるため、高血圧の診断を受けた人は「相談すること」とされています。 同じ注意が必要なアドレナリン作動成分を挙げます。  メチルエフェドリン塩酸塩、メチルエフェドリンサッカリン塩  トリメトキノール塩酸塩水和物、メトキシフェナミン塩酸塩  フェニレフリン塩酸塩、ナファゾリン塩酸塩、テトラヒドロゾリン塩酸塩  生薬のマオウ これらは、心臓病、高血圧、糖尿病、甲状腺機能障害の診断を受けた人について「相談すること」とされています。なお、プソイドエフェドリン塩酸塩だけは、これらについて「使用しないこと」という強い扱いになっている点に注意してください。 【(c)が誤り ―― マオウは肝臓病ではない】 マオウについて「相談すること」とされている基礎疾患は、心臓病、高血圧、糖尿病、甲状腺機能障害です。肝臓病ではありません。 マオウはエフェドリンを含む生薬で、アドレナリン作動成分と同じ性質をもつためです。 一方、肝臓病の診断を受けた人について「相談すること」とされている主な成分は次のとおりです。  アセトアミノフェン、アスピリン、エテンザミド、イブプロフェン   …… 肝機能障害を悪化させるおそれ  小柴胡湯 …… 間質性肺炎の副作用が現れやすい  ピペラジンリン酸塩 …… 肝臓で代謝されるため、   副作用が現れやすくなる  サントニン …… 肝臓で代謝されるため 【(d)正しい ―― てんかんとジプロフィリン】 ジプロフィリンはキサンチン系の成分で、中枢神経系を興奮させる作用があります。そのため、てんかんの診断を受けた人では発作を引き起こすおそれがあり、「相談すること」とされています。 ジプロフィリンについては、ほかに次の注意もあります。  甲状腺機能障害、甲状腺機能亢進症の診断を受けた人 ……   中枢神経系の興奮作用により、症状の悪化を招くおそれ  心臓病の診断を受けた人 …… 心筋を興奮させる作用がある てんかんといえばジプロフィリン、と結び付けておくと確実です。

出典:登録販売者試験 令和元年度(関西広域連合 公表問題)出典元ページ

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