神経質、精神不安、不眠等の症状の改善を目的とした漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。…

主な医薬品とその作用 第28問

神経質、精神不安、不眠等の症状の改善を目的とした漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。a 加味帰脾湯は、体力中等度以下で、心身が疲れ、血色が悪く、ときに熱感を伴うものの精神不安や神経症、不眠症に用いられる。b 柴胡加竜骨牡蛎湯は、体力中等度以下で、心身が疲れ、精神不安、不眠などがあるものの不眠症に用いられる。c 酸棗仁湯は、体力中等度以上で、精神不安があって、動悸、不眠、便秘などを伴う高血圧の随伴症状、神経症に用いられる。d 抑肝散は、神経がたかぶり、怒りやすい、イライラなどがあるものの不眠症などに用いられ、また小児夜なきにも用いられる。

正答 (4)
正答は (4)。(a)正、(b)誤、(c)誤、(d)正です。(b)と(c)は、処方名と説明が入れ替えられているのが誤りの正体です。 【(a)正しい ―― 加味帰脾湯】 加味帰脾湯は、体力中等度以下で、心身が疲れ、血色が悪く、ときに熱感を伴うものの貧血、不眠症、精神不安、神経症に用いられます。「血色が悪く」「貧血」が目印です。 【(b)が誤り ―― 柴胡加竜骨牡蛎湯の説明になっていない】 設問の(b)に書かれている「体力中等度以下で、心身が疲れ、精神不安、不眠などがあるものの不眠症」は、酸棗仁湯の説明です。
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本当の柴胡加竜骨牡蛎湯は、体力中等度以上で、精神不安があって、動悸、不眠、便秘などを伴う高血圧の随伴症状、神経症、更年期神経症、小児夜なき、便秘に用いられます。体力虚弱な人、腹部筋肉が弱っている人には不向きで、まれに重篤な副作用として肝機能障害、間質性肺炎を生じることが知られています。 【(c)が誤り ―― 酸棗仁湯の説明になっていない】 設問の(c)に書かれている「体力中等度以上で、精神不安があって、動悸、不眠、便秘などを伴う高血圧の随伴症状」は、いま述べた柴胡加竜骨牡蛎湯の説明です。 本当の酸棗仁湯は、体力中等度以下で、心身が疲れ、精神不安、不眠などがあるものの不眠症、神経症に用いられます。胃腸の弱い人、下痢又は下痢傾向のある人では消化器系の副作用が現れやすく、不向きとされています。また、1週間位服用して症状の改善がみられない場合には、服用を中止して専門家に相談することとされています。 【(d)正しい ―― 抑肝散】 抑肝散は、体力中等度をめやすとして、神経がたかぶり、怒りやすい、イライラなどがあるものの神経症、不眠症、小児夜なき、小児疳症に用いられます。「イライラ」「小児夜なき」が目印です。なお、抑肝散は心不全を引き起こす可能性があり、動くと息が苦しい、疲れやすい、足がむくむといった症状に注意するよう注意喚起がなされています。

出典:登録販売者試験 令和元年度(関西広域連合 公表問題)出典元ページ

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