小児と医薬品に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。…

医薬品に共通する特性と基本的な知識 第29問

小児と医薬品に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a 小児は、血液脳関門が未発達であるため、吸収されて循環血液中に移行した医薬品の成分が脳に達しにくく、中枢神経系に影響を与える医薬品では副作用を起こしにくい。b 小児は大人と比べて身体の大きさに対して腸が長く、服用した医薬品の吸収率が相対的に高い。c 「医療用医薬品の添付文書等の記載要領の留意事項」において、小児とは、おおよその目安として、5歳以上、15歳未満とされている。d 5歳未満の幼児に使用される錠剤やカプセル剤などの医薬品では、服用時に喉につかえやすいので注意するよう添付文書に記載されている。

正答 (1)
正答は (1)。正しいのは(b)と(d)です。 【(a)が誤り ―― 脳に達しやすい】 小児は血液脳関門が未発達であるため、循環血液中に移行した医薬品の成分が脳に達しやすく、中枢神経系に影響を与える医薬品では副作用を起こしやすいとされています。 設問は「達しにくく」「起こしにくい」としており、結論が正反対です。未発達というのは、守りの仕組みがまだ十分できあがっていないということですから、危険が増す方向に働くはずだ、と考えれば迷いません。 血液脳関門  脳の毛細血管が中枢神経の組織へ移行する物質を制御する仕組み
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【(b)正しい ―― 腸が長く吸収率が高い】 小児は、大人と比べて身体の大きさに対して腸が長く、服用した医薬品の吸収率が相対的に高いとされています。 さらに、肝臓や腎臓の機能が未発達であるため、吸収された成分の代謝・排泄にも時間がかかり、作用が強く出たり副作用がより強く出たりします。この3点、つまり腸が長い、関門が未発達、肝腎が未発達をセットで覚えてください。 【(c)が誤り ―― 小児は7歳以上15歳未満】 添付文書の記載要領における年齢区分は次のとおりです。 新生児  生後4週未満 乳児   生後4週以上、1歳未満 幼児   1歳以上、7歳未満 小児   7歳以上、15歳未満 高齢者  65歳以上 設問は「5歳以上、15歳未満」としており誤りです。4週、1歳、7歳、15歳、65歳という5つの数字を、順に言えるようにしておいてください。 この区分はあくまでおおよその目安であり、実際の医薬品の使用上の注意では、15歳未満を小児、15歳以上を大人として取り扱うことが多い点も覚えておくと役立ちます。 【(d)正しい ―― 5歳未満は喉につかえやすい】 5歳未満の幼児に使用される錠剤やカプセル剤などでは、服用時に喉につかえやすいので注意するよう添付文書に記載されています。 (c)の年齢区分には5歳という数字が出てこないのに、こちらでは5歳未満が出てくる、というのが紛らわしいところです。年齢区分の目安と、剤形に関する注意は別の話だと切り分けて覚えてください。 なお、小児に薬を飲ませるときは、水などの液体と一緒に飲み込ませる、乳幼児は誤飲事故を防ぐため手の届かない場所に医薬品を保管するといった助言も、店頭で求められる場面が多くあります。

出典:登録販売者試験 令和6年度(群馬県 公表問題)出典元ページ

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