医薬品の不適正な使用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。…
医薬品に共通する特性と基本的な知識 第27問
医薬品の不適正な使用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a 一般用医薬品の場合、その使用を判断する主体が一般の生活者であることから、販売時における専門家の関与は重要ではない。b 便秘薬や総合感冒薬、解熱鎮痛薬などはその時の不快な症状を抑えるための医薬品であり、長期連用すれば、その症状を抑えていることで重篤な疾患の発見が遅れる可能性がある。c 医薬品の販売等に従事する専門家は、必要以上の大量購入や頻回購入を試みる者には、積極的に事情を尋ねる、状況によっては販売を差し控えるなどの対応を図ることが望ましい。d 医薬品を本来の目的以外の意図で、定められた用量を意図的に超えて服用したり、みだりに他の医薬品や酒類等と一緒に摂取すると、過量摂取による急性中毒等を生じる危険性が高くなる。
- (1)a: 誤 b: 正 c: 正 d: 正
- (2)a: 誤 b: 誤 c: 正 d: 正
- (3)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 誤
- (4)a: 誤 b: 正 c: 誤 d: 正
- (5)a: 正 b: 正 c: 正 d: 正
正答 (1)
正答は (1)。誤っているのは(a)だけです。
【(a)が誤り ―― 専門家の関与は重要】
一般用医薬品は、その使用を判断する主体が一般の生活者であるからこそ、販売時における専門家の関与が重要です。設問は「重要ではない」としており、結論が正反対です。
手引きは、「一般用医薬品の場合、その使用を判断する主体は一般の生活者であり、その適正な使用を図っていくには、購入者等の理解力や医薬品を使用する状況等に即して、販売時のコミュニケーションを考える必要がある」としています。
判断するのが素人であるからこそ、専門家が支える必要がある。この関係を逆にした選択肢が出たら、迷わず誤りと判断してください。
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【(b)正しい ―― 長期連用の危険】
便秘薬や総合感冒薬、解熱鎮痛薬などは、その時の不快な症状を抑えるための医薬品であり、長期連用すれば、その症状を抑えていることで重篤な疾患の発見が遅れる可能性があります。
これは対症療法薬に共通する落とし穴です。痛みや便秘そのものが、重い病気のサインであることがあります。薬で症状だけを消し続けると、受診の機会を失います。
さらに、医薬品を長期連用することにより、精神的な依存が起こり、使用量が増え、購入するための経済的な負担も大きくなる例が見られます。
肝臓や腎臓などの器官を傷めることもあります。
【(c)正しい ―― 大量購入・頻回購入への対応】
医薬品の販売等に従事する専門家は、必要以上の大量購入や頻回購入を試みる者には、積極的に事情を尋ねる、状況によっては販売を差し控えるなどの対応を図ることが望ましいとされています。
販売を差し控えるという選択肢がある点が重要です。求められたものをそのまま売るのが仕事ではありません。
とくに、濫用等のおそれのある医薬品については、法令上、購入しようとする理由を確認し、適正な使用のため必要と認められる数量に限り販売することが義務づけられています。
【(d)正しい ―― 過量摂取と急性中毒】
医薬品を本来の目的以外の意図で、定められた用量を意図的に超えて服用したり、みだりに他の医薬品や酒類等と一緒に摂取すると、過量摂取による急性中毒等を生じる危険性が高くなります。
酒類(アルコール)との併用については、次の点が重要です。
アルコールは、主に肝臓で代謝されるため、酒類(アルコール)をよく摂取する者では、肝臓の代謝機能が高まっていることが多い
その結果、アセトアミノフェン等のように、肝臓で代謝される医薬品では、通常よりも代謝されやすくなり、体内から医薬品が速く消失して、十分な薬効が得られなくなることがある
一方で、代謝によって産生する物質(代謝産物)に薬効や毒性がある場合には、その作用が強く出過ぎたり、逆に、効果が減弱することもある
「お酒に強い人は薬が効きにくい」という現象には、こうした仕組みがあります。
【不適正な使用の2類型】
手引きは、医薬品の不適正な使用を2つに分けています。
使用する人の誤解や認識不足に起因するもの 用量を守らない、漫然と長期使用するなど
医薬品を本来の目的以外の意図で使用するもの 濫用、酒類との併用など
前者は情報提供で防げます。後者は、専門家が気づいて止める必要があります。
出典:登録販売者試験 令和7年度(群馬県 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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