医療機関で治療を受けている人等への医薬品の使用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。…

医薬品に共通する特性と基本的な知識 第33問

医療機関で治療を受けている人等への医薬品の使用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a 医療機関・薬局で交付された薬剤を使用している人について、登録販売者は、一般用医薬品との併用の可否を容易に判断できることが多い。b 医療機関で治療を受ける際には、使用している一般用医薬品の情報を医療機関の医師や薬局の薬剤師等に伝えるよう購入者等に説明することが重要である。c 医薬品の種類や配合成分等によっては、医療機関での治療は特に受けていない場合であっても、特定の症状がある人が使用するとその症状を悪化させるおそれがある等、注意が必要なものがある。d 過去に医療機関で治療を受けていた場合は、どのような疾患について、いつ頃かかっていたのかを踏まえ、購入者等が使用の可否を適切に判断することができるよう情報提供がなされることが重要である。

正答 (4)
正答は (4)。誤っているのは(a)だけです。 【(a)が誤り ―― 判断は困難なことが多い】 医療機関・薬局で交付された薬剤を使用している人について、登録販売者が一般用医薬品との併用の可否を判断することは困難なことが多いとされています。設問は「容易に判断できることが多い」としており誤りです。 手引きは、「医療機関・薬局で交付された薬剤を使用している場合には、登録販売者において一般用医薬品との併用の可否を判断することは困難なことが多く、その薬剤を処方した医師もしくは歯科医師、または調剤を行った薬剤師に相談するよう説明する必要がある」としています。
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自分で判断しようとせず、処方した医師や調剤した薬剤師につなぐ。これが正しい対応です。 自分の限界を知り、適切な相手につなげることも、専門家としての力量のうちです。 【(b)正しい ―― お薬手帳の活用】 医療機関で治療を受ける際には、使用している一般用医薬品の情報を、医療機関の医師や薬局の薬剤師等に伝えるよう、購入者等に説明することが重要です。 お薬手帳には、処方薬だけでなく、一般用医薬品や医薬部外品等の使用状況について記載することが重要です。患者が医薬関係者に相談したうえで記入する、という流れも押さえておいてください。 【(c)正しい ―― 治療を受けていなくても注意が要る】 医薬品の種類や配合成分等によっては、医療機関での治療は特に受けていない場合であっても、特定の症状がある人が使用するとその症状を悪化させるおそれがある等、注意が必要なものがあります。 添付文書の「相談すること」の項に、「次の症状がある人」として挙げられるものがこれにあたります。 排尿困難  抗コリン成分、抗ヒスタミン成分など(前立腺肥大による排尿困難) むくみ   グリチルリチン酸を含む成分(偽アルドステロン症) 下痢    瀉下成分 吐き気・嘔吐 制酸成分など 診断を受けていなくても、症状があれば注意が必要、ということです。 【(d)正しい ―― 過去の治療歴も重要】 過去に医療機関で治療を受けていた場合には、どのような疾患について、いつ頃かかっていたのかを踏まえ、購入者等が使用の可否を適切に判断することができるよう、情報提供がなされることが重要です。 現在治療中でなくても、既往歴によって使えない医薬品があります。たとえば、喘息を起こしたことがある人は、アスピリン喘息のおそれがあるため、非ステロイド性抗炎症成分を避ける必要があります。 添付文書の「次の診断を受けた人」の項に挙げられる疾患も、現在の治療の有無にかかわらず確認が必要です。 【確認しておきたい疾患の例】 心臓病  アドレナリン作動成分、抗コリン成分など 高血圧  アドレナリン作動成分、グリチルリチン酸を含む成分など 糖尿病  アドレナリン作動成分、セネガ・オンジ(尿糖値に異常を生じる) 甲状腺機能障害 アドレナリン作動成分、ヨウ素系殺菌消毒成分、キサンチン系成分 緑内障  抗コリン成分、ナファゾリン塩酸塩等の血管収縮成分 腎臓病  アルミニウムやマグネシウムを含む成分 肝臓病  アセトアミノフェン、ウルソデオキシコール酸など これらは第4章の「使用上の注意」とも重なりますので、行き来しながら覚えると効率的です。

出典:登録販売者試験 令和7年度(群馬県 公表問題)出典元ページ

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