高齢者と医薬品に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。…

医薬品に共通する特性と基本的な知識 第30問

高齢者と医薬品に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a 「医療用医薬品の添付文書等の記載要領の留意事項」において、高齢者とは、おおよその目安として、60歳以上とされている。b 高齢者は、生理機能の衰えのほか、喉の筋肉が衰えて飲食物を飲み込む力が弱まっている場合があり、内服薬を使用する際に喉に詰まらせやすい。c 高齢者によくみられる傾向として、医薬品の説明を理解するのに時間がかかる場合や、細かい文字が見えづらく、添付文書や製品表示の記載を読み取るのが難しい場合等があり、情報提供や相談対応において特段の配慮が必要である。d 高齢者は生理機能が衰えつつあり、特に、肝臓や腎臓の機能が低下していると医薬品の作用が現れにくく、若年時と比べて副作用を生じるリスクは低くなる。

正答 (2)
正答は (2)。正しいのは(b)と(c)です。 【(a)が誤り ―― 高齢者は65歳以上】 添付文書の記載要領において、高齢者とは、おおよその目安として65歳以上とされています。60歳ではありません。 前の設問の年齢区分とあわせて、4週、1歳、7歳、15歳、65歳と唱えられるようにしておきましょう。 【(b)正しい ―― 喉に詰まらせやすい】 高齢者は、生理機能の衰えに加えて、喉の筋肉が衰えて飲食物を飲み込む力が弱まっている場合があり、内服薬を使用する際に喉に詰まらせやすくなります。 これは誤嚥につながり、誤嚥性肺炎の原因にもなります。散剤や錠剤が飲みにくい場合の工夫や、服用時の姿勢について助言できると実務でも役立ちます。
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【(c)正しい ―― 情報提供には特段の配慮を】 医薬品の説明を理解するのに時間がかかる、細かい文字が見えづらく添付文書や製品表示を読み取りにくい、といった傾向がみられます。情報提供や相談対応では特段の配慮が必要です。 さらに、持病(基礎疾患)を抱えていることが多い点、複数の医薬品を長期にわたって使用していることが多い点にも注意が必要です。医療機関で処方された薬との相互作用も確かめてください。 【(d)が誤り ―― 作用は強く現れる】 高齢者では、肝臓や腎臓の機能が低下していると医薬品の作用が強く現れやすく、若年時と比べて副作用を生じるリスクは高くなります。設問は結論が逆です。 理由は、代謝や排泄に時間がかかり、成分が体内に長くとどまるためです。小児で見た「肝腎が未発達だから作用が強く出る」という理屈と、実は同じ構造です。未発達か、衰えたかの違いだけで、成分を処理する力が弱ければ作用は強く出るという結論は変わりません。 【大切な注意点】 高齢者の場合、年齢のみから一概にどの程度リスクが増大しているかを判断することは難しいとされています。65歳を超えたら一律にこう、という扱いはできません。個々の状況を確かめる姿勢が求められます。

出典:登録販売者試験 令和6年度(群馬県 公表問題)出典元ページ

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