消化器系に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。…

人体の働きと医薬品 第44問

消化器系に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a 機械的消化は、口腔における咀嚼(食物を噛み、口腔内で粉砕すること)のみをいう。b 食道は、喉もとから上腹部のみぞおち近くまで続く、直径1~2 cmの管状の器官で、消化液の分泌腺はない。c 大腸の腸内細菌には、血液凝固や骨へのカルシウム定着に必要なビタミンKを産生しているものも存在する。

正答 (4)
正答は (4)。正しいのは(b)と(c)です。 【(a)が誤り ―― 機械的消化は咀嚼だけではない】 機械的消化とは、口腔における咀嚼や、消化管の運動によって、消化管の内容物を細かくして消化液と混ぜ合わせ、化学的消化を容易にすることをいいます。咀嚼「のみ」ではありません。 機械的消化  咀嚼、消化管の運動(蠕動運動など) 化学的消化  消化液に含まれる消化酵素の作用で、栄養分を吸収されやすい形に分解する 「のみ」「だけ」という限定語が入っている選択肢は、まず疑ってかかってください。
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【(b)正しい ―― 食道に消化腺はない】 食道は、喉もとから上腹部のみぞおち近くまで続く、直径1から2センチメートルの管状の器官で、消化液の分泌腺はありません。 食道の上端と下端には括約筋があり、飲食物が通過するときに緩みます。胃の内容物が食道に逆流しないように防いでいるのがこの括約筋で、これが弛緩すると胸やけの原因になります。 なお、嚥下された飲食物は、重力によって胃に落ち込むのでなく、食道の運動によって胃に送られます。この点も出題されます。 【(c)正しい ―― 腸内細菌がビタミンKを産生】 大腸の腸内細菌には、血液凝固や骨へのカルシウム定着に必要なビタミンKを産生しているものが存在します。 大腸は消化酵素の分泌腺がなく、腸内細菌が食物繊維を発酵分解します。腸内細菌はビタミンKのほか、ビタミンB群の一部も産生しています。 ビタミンKが血液凝固に必要だという点は、ワルファリンを服用している人が納豆や青汁を避ける理由にもつながります。納豆菌が腸内でビタミンKを産生するためです。 【大腸の働きをあわせて】 大腸の主な働きは、水分とナトリウム、カリウム、リン酸等の電解質の吸収です。 大腸液は、腸内容物に水分を与えて糞便を柔らかくする働きがあります。 通常、糞便の大半は水分で、そのほかにはがれ落ちた腸壁上皮細胞の残骸が約15から20パーセント、腸内細菌の死骸が約10から15パーセント、食物の残滓は約5パーセントに過ぎません。 食べかすが主成分だと思い込みがちですが、実際はごくわずかです。この割合もよく問われます。

出典:登録販売者試験 令和6年度(群馬県 公表問題)出典元ページ

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