肝臓に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。…

人体の働きと医薬品 第43問

肝臓に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a 肝臓で産生された胆汁に含まれる胆汁酸塩(コール酸、デオキシコール酸等の塩類)は、タンパク質の消化を容易にする。b 肝臓は、脂溶性ビタミンであるビタミンA、D等のほか、水溶性ビタミンであるビタミンB6、B12等を貯蔵することができる。c 小腸で吸収されたブドウ糖は、血液によって肝臓に運ばれてグリコーゲンとして蓄えられるが、その他の組織では蓄えられない。d アミノ酸が分解された場合等に生成するアンモニアは、肝臓において尿素に代謝される。

正答 (2)
正答は (2)。正しいのは(b)と(d)です。 【(a)が誤り ―― 胆汁酸塩が助けるのは脂質】 胆汁に含まれる胆汁酸塩(コール酸、デオキシコール酸等の塩類)は、脂質の消化を容易にし、また、脂溶性ビタミンの吸収を助けます。タンパク質ではありません。 胆汁は脂を扱う、と結びつけてください。脂が水に溶けないままでは酵素が働きかけにくいので、胆汁酸塩が細かい粒に分散させる、という役割です。 腸内に放出された胆汁酸塩の大部分は、小腸で再吸収されて肝臓に戻されます。これを腸肝循環といい、この用語も出題されます。
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【(b)正しい ―― 肝臓はビタミンの貯蔵庫】 肝臓は、脂溶性ビタミンであるビタミンA、D等のほか、水溶性ビタミンであるビタミンB6、B12等も貯蔵できます。 「水溶性ビタミンは貯蔵できない」と書き換えた選択肢が出たら誤りです。水溶性でも肝臓に蓄えられるものがある、という点が問われています。 【(c)が誤り ―― 骨格筋でも蓄えられる】 小腸で吸収されたブドウ糖は、血液によって肝臓に運ばれてグリコーゲンとして蓄えられますが、グリコーゲンは骨格筋の細胞内にも蓄えられます。「その他の組織では蓄えられない」とする設問は誤りです。 ただし、筋肉に蓄えられたグリコーゲンは筋肉自身が使うためのもので、血糖値の維持に使われるのは肝臓のグリコーゲンです。 【(d)正しい ―― アンモニアは尿素になる】 アミノ酸が分解された場合等に生成するアンモニアは、肝臓において尿素に代謝されます。 アンモニアは体にとって有害ですので、毒性の低い尿素に変えて腎臓から排泄します。肝機能障害や肝硬変によってこの代謝が低下すると、血中のアンモニア濃度が上昇し、意識障害等が生じることがあります。 【肝臓の主な働き】 栄養分の代謝・貯蔵  グリコーゲン、脂溶性および一部の水溶性ビタミン 有害物質の無毒化・代謝 アンモニアを尿素へ、アルコールをアセトアルデヒドを経て酢酸へ 生体物質の産生    胆汁酸、アルブミン、血液凝固因子、必須アミノ酸以外のアミノ酸 ビリルビンの処理   赤血球中のヘモグロビンが分解して生じたビリルビンを胆汁中へ ビリルビンの処理が滞ると黄疸が生じます。医薬品の副作用としての肝機能障害でも現れる症状ですので、あわせて押さえてください。

出典:登録販売者試験 令和6年度(群馬県 公表問題)出典元ページ

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