呼吸器系に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。…

人体の働きと医薬品 第44問

呼吸器系に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a 鼻汁にはリゾチームが含まれ、気道の防御機構の一つとなっている。b 咽頭は鼻腔と口腔につながっており、消化管と気道の両方に属する。c 肺自体には肺を動かす筋組織がないため、横隔膜や肋間筋によって、肺が拡張及び収縮することにより呼吸運動が行われている。d 肺胞の壁を介して、心臓から送られてくる血液から酸素が肺胞気中に拡散し、代わりに二酸化炭素が血液中の赤血球に取り込まれるガス交換が行われる。

正答 (2)
正答は (2)。誤っているのは(d)だけです。 【(a)正しい ―― 鼻汁とリゾチーム】 鼻汁にはリゾチームが含まれ、気道の防御機構の一つとなっています。 リゾチームは、細菌の細胞壁を分解する酵素です。鼻汁のほか、唾液や涙液にも含まれています。体の入口となる場所に、共通の防御物質が配置されている、と理解してください。 鼻腔については、ほかに次の点も重要です。 鼻腔の入り口(鼻孔)にある鼻毛は、空気中の塵、埃等を吸い込まないようにするフィルターの役割 鼻腔内部の壁は、粘膜に覆われた棚状の凸凹になっており、吸入された空気との接触面積を広げ、適度な湿り気と温度を与えて、乾燥した冷たい外気が流れ込むのを防いでいる
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鼻腔粘膜に炎症を起こして腫れた状態を鼻炎といい、鼻汁過多や鼻閉(鼻づまり)などの症状を生じる 【(b)正しい ―― 咽頭は消化管と気道の両方】 咽頭は、鼻腔と口腔につながっており、消化管と気道の両方に属します。 食物も空気も通る場所だ、ということです。だからこそ、飲食物を飲み込むときには、喉頭の入り口にある弁(喉頭蓋)が反射的に閉じることにより、飲食物が喉頭や気管に流入せずに食道へと送られます。 この反射が上手くいかないと、誤嚥を起こすことになります。 【(c)正しい ―― 肺には筋組織がない】 肺自体には肺を動かす筋組織がないため、横隔膜や肋間筋によって、肺が拡張および収縮することにより呼吸運動が行われています。 肺は自分では動けない、という点が重要です。自力で膨らんだり縮んだりするのではなく、周りの筋肉に引っ張られて動くのです。 【(d)が誤り ―― 酸素と二酸化炭素が逆】 正しくは、肺胞の壁を介して、心臓から送られてくる血液から二酸化炭素が肺胞気中に拡散し、代わりに酸素が血液中の赤血球に取り込まれるガス交換が行われます。 設問は酸素と二酸化炭素が入れ替わっています。 息を吸って酸素を取り込み、息を吐いて二酸化炭素を出すという当たり前の事実から考えれば、血液に入るのが酸素、肺胞気に出るのが二酸化炭素だと分かります。 【肺胞について】 肺胞は、その壁を介して、心臓から送られてくる血液から二酸化炭素が肺胞気中に拡散し、代わりに酸素が血液中の赤血球に取り込まれるガス交換が行われる 肺胞の壁は非常に薄くできており、周囲を毛細血管が網のように取り囲んでいる 肺胞と毛細血管を取り囲んで支持している組織を間質という 肺胞は、異物や病原物質に対する免疫反応が行われる場でもあり、肺胞マクロファージ(貪食細胞)が働いている 肺胞には粘液層や線毛がないため、最後の砦として肺胞マクロファージが異物を貪食する、という構造です。間質性肺炎は、この間質が炎症を起こしたものである点も、あわせて理解しておいてください。

出典:登録販売者試験 令和7年度(群馬県 公表問題)出典元ページ

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