脾臓及びリンパ系に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。…
人体の働きと医薬品 第47問
脾臓及びリンパ系に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a 脾臓の主な働きは、脾臓内を流れる血液から古くなった赤血球を濾し取って処理することである。b リンパ管には逆流防止のための弁があって、リンパ液は一定の方向に流れている。c リンパ節の内部にはリンパ球やマクロファージ(貪食細胞)が密集している。d リンパ系には心臓のようにポンプの働きをする器官がある。
- (1)a: 正 b: 正 c: 正 d: 誤
- (2)a: 誤 b: 誤 c: 正 d: 正
- (3)a: 誤 b: 正 c: 誤 d: 誤
- (4)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 正
- (5)a: 正 b: 正 c: 誤 d: 正
正答 (1)
正答は (1)。誤っているのは(d)だけです。
【(a)正しい ―― 脾臓は古い赤血球を処理する】
脾臓の主な働きは、脾臓内を流れる血液から古くなった赤血球を濾し取って処理することです。
脾臓の内部はスポンジ状の組織で、網目構造をもつ組織に血液が流れ込むと、柔軟性が失われた老化した赤血球は、脾臓の組織に張り巡らされた網目構造をくぐり抜けられず、そこに存在するマクロファージによって壊されます。
赤血球の寿命はおよそ120日です。この数字も覚えておきましょう。
脾臓にはもうひとつ、リンパ球が増殖・密集するリンパ組織があり、血流中の細菌やウイルス等の異物に対する免疫応答にも関与しています。
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【(b)正しい ―― リンパ管には弁がある】
リンパ管には逆流防止のための弁があり、リンパ液は一定の方向に流れています。静脈と同じ仕組みです。
【(c)正しい ―― リンパ節の中身】
リンパ管の途中にあるリンパ節の内部には、リンパ球やマクロファージ(貪食細胞)が密集しています。
リンパ液が循環しているうちに、リンパ節でリンパ球やマクロファージによって、細菌やウイルス等は免疫反応によって排除されます。
リンパ節は、首筋、脇の下、もものつけ根などに集まっています。感染したときにこれらが腫れるのは、この免疫反応のためです。
【(d)が誤り ―― ポンプの働きをする器官はない】
リンパ系には、心臓のようにポンプの働きをする器官がありません。これが最大のポイントです。
では何が流れをつくるのかというと、骨格筋の収縮です。リンパ液の流れは主に骨格筋の収縮によるもので、血流に比べて緩やかです。
循環器系(血液) 心臓というポンプがある 流れは速い
リンパ系 ポンプはない 骨格筋の収縮による 流れは緩やか
なお、リンパ液の組成は血漿とほとんど同じですが、タンパク質が少なく、リンパ球を含む点が異なります。リンパ管は互いに合流して次第に太くなり、最終的に鎖骨の下にある静脈につながります。
組織液(組織中の細胞と細胞の間に存在する体液)の一部がリンパ管に入ってリンパ液となる、という成り立ちも押さえておいてください。
出典:登録販売者試験 令和6年度(群馬県 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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