鼻及び耳に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。…
人体の働きと医薬品 第47問
鼻及び耳に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a 外耳道にある耳垢腺(汗腺の一種)や皮脂腺からの分泌物に、埃や外耳道上皮の老廃物などが混じって耳垢(耳あか)となる。b 中耳は、聴覚器官である蝸牛と、平衡器官である前庭の2つの部分からなる。c 副鼻腔には線毛がないため、副鼻腔に入った埃等は粘液によって排出される。d 鼻腔と副鼻腔を連絡する管は非常に狭いため、鼻腔粘膜が腫れると副鼻腔の開口部がふさがりやすくなり、副鼻腔に炎症を生じることがある。
- (1)a: 正 b: 誤 c: 誤 d: 正
- (2)a: 誤 b: 正 c: 誤 d: 正
- (3)a: 正 b: 正 c: 正 d: 誤
- (4)a: 誤 b: 正 c: 誤 d: 誤
- (5)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 誤
正答 (1)
正答は (1)。正しいのは(a)と(d)です。
【(a)正しい ―― 耳垢のできかた】
外耳道にある耳垢腺(汗腺の一種)や皮脂腺からの分泌物に、埃や外耳道上皮の老廃物などが混じって耳垢(耳あか)となります。
耳垢腺は汗腺の一種である、という点が押さえどころです。
【(b)が誤り ―― 蝸牛と前庭があるのは内耳】
蝸牛と前庭からなるのは内耳です。中耳ではありません。
耳の3区分を整理しましょう。
外耳 耳介と外耳道。耳介は軟骨組織が皮膚に覆われたもの
中耳 鼓膜、鼓室、耳小骨、耳管からなる。外耳と内耳をつなぐ部分
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内耳 聴覚器官である蝸牛と、平衡器官である前庭の2つの部分からなる。いずれも内部はリンパ液で満たされている
蝸牛は渦巻き形をした器官で、リンパ液の振動が聴細胞の小突起(感覚毛)を揺らして聴神経が刺激されることで音を感じます。
前庭は、水平・垂直方向の加速度を感知する部分(耳石器官)と、体の回転や傾きを感知する部分(半規管)に分けられます。
【小児の中耳炎】
小児では、耳管が太く短くて、走行が水平に近いため、鼻腔からウイルスや細菌が侵入して感染が起こりやすく、中耳炎になりやすいとされています。この理由づけは頻出です。
耳管は、鼓室と鼻腔や咽頭をつないでいる管です。小さな子供では、耳管が太く短く、走行が水平に近い、という3つの条件を覚えてください。
なお、鼓室の内部の気圧が外気圧と等しく保たれることで、鼓膜が正常に振動します。飛行機の離着陸で耳が詰まる感じがするのは、この気圧の調節が追いつかないためです。
【(c)が誤り ―― 副鼻腔にも線毛はある】
副鼻腔も、鼻腔と同様に線毛を有し、粘液を分泌する粘膜で覆われています。「線毛がない」とする設問は誤りです。
副鼻腔とは、鼻の周囲の骨内にある、鼻腔と細い管でつながっている空洞です。
【(d)正しい ―― 副鼻腔炎の起こり方】
鼻腔と副鼻腔を連絡する管は非常に狭いため、鼻腔粘膜が腫れると副鼻腔の開口部がふさがりやすくなり、副鼻腔に炎症を生じることがあります。これが副鼻腔炎です。
かぜをひいて鼻が詰まったあと、頬や額が重く痛む、という経験と結びつけると覚えやすくなります。慢性副鼻腔炎は、いわゆる蓄膿症です。
なお、鼻炎用点鼻薬に配合されるアドレナリン作動成分(血管収縮成分)は、鼻粘膜の腫れを和らげることで、この開口部のふさがりを解消する方向に働きます。ただし、過度に使用すると二次充血を招き、かえって鼻づまりがひどくなる点にも注意してください。
出典:登録販売者試験 令和7年度(群馬県 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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