耳及び鼻に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。…

人体の働きと医薬品 第48問

耳及び鼻に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。a 前庭は、渦巻き形をした器官で、内部はリンパ液で満たされている。b 蝸牛は、水平・垂直方向の加速度を感知する部分と、体の回転や傾きを感知する部分に分けられる。c 鼻腔上部の粘膜にある特殊な神経細胞を、においの元となる物質の分子が刺激すると、その刺激が脳の嗅覚中枢へ伝えられる。d 鼻中隔の前部は、毛細血管が豊富に分布していることに加えて粘膜が薄いため、傷つきやすく鼻出血を起こしやすい。

正答 (5)
正答は (5)。正しいのは(c)と(d)です。(a)と(b)は説明がそっくり入れ替わっています。 【内耳の構造を確認】 内耳は、聴覚器官である蝸牛と、平衡器官である前庭の2つの部分からなります。いずれも内部はリンパ液で満たされています。 蝸牛  渦巻き形をした器官。リンパ液の振動が聴細胞の小突起(感覚毛)を揺らし、聴神経が刺激される 前庭  耳石器官(水平・垂直方向の加速度を感知)と半規管(体の回転や傾きを感知)に分けられる 「カタツムリの形をしているのが蝸牛」と、字のとおりに覚えると確実です。
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【(a)が誤り ―― 渦巻き形は蝸牛】 「渦巻き形をした器官」は蝸牛の説明です。前庭ではありません。 【(b)が誤り ―― 加速度・回転を感知するのは前庭】 「水平・垂直方向の加速度を感知する部分と、体の回転や傾きを感知する部分に分けられる」は前庭の説明です。蝸牛ではありません。 乗物酔い(動揺病)は、前庭における感覚情報と、視覚情報や体性感覚情報との不一致によって生じるとされています。鎮暈薬の分野とつながる論点です。 【(c)正しい ―― 嗅覚の仕組み】 鼻腔上部の粘膜にある特殊な神経細胞(嗅細胞)を、においの元となる物質の分子が刺激すると、その刺激が脳の嗅覚中枢へ伝えられます。 嗅覚は順応を起こしやすく、同じにおいを継続してかいでいると、次第にそのにおいを感じなくなるという性質があります。この点も出題されます。 【(d)正しい ―― 鼻出血が起こりやすい場所】 鼻中隔の前部は、毛細血管が豊富に分布していることに加えて粘膜が薄いため、傷つきやすく鼻出血を起こしやすい場所です。 いわゆるキーゼルバッハ部位にあたります。鼻をかんだりいじったりして出血しやすいのは、この構造のためです。 【耳の他の部分もあわせて】 外耳  耳介と外耳道。外耳道にある耳垢腺の分泌物や、はがれ落ちた表皮等が耳垢(耳あか) 中耳  鼓膜、鼓室、耳小骨、耳管からなる 耳管  鼓室と鼻腔や咽頭とつながる管 小児では耳管が太く短く、走行が水平に近いため、鼻腔からウイルスや細菌が侵入しやすく、中耳炎を起こしやすいとされています。この理由づけは頻出ですので、必ず押さえてください。

出典:登録販売者試験 令和6年度(群馬県 公表問題)出典元ページ

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