外皮系に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。…
人体の働きと医薬品 第51問
外皮系に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a 表皮は、線維芽細胞とその細胞で産生された線維性のタンパク質(コラーゲン、フィブリリン、エラスチン等)からなる結合組織の層である。b 角質層は、細胞膜が丈夫な線維性のタンパク質(ケラチン)でできた板状の角質細胞と、セラミド(リン脂質の一種)を主成分とする細胞間脂質で構成されている。c 汗はエクリン腺から分泌され、精神的緊張による発汗は全身の皮膚に生じる。d 毛球の下端のへこんでいる部分を毛乳頭といい、毛乳頭には毛細血管が入り込んで、取り巻く毛母細胞に栄養分を運んでいる。
- (1)a: 誤 b: 正 c: 誤 d: 正
- (2)a: 正 b: 正 c: 誤 d: 正
- (3)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 正
- (4)a: 誤 b: 正 c: 正 d: 誤
- (5)a: 正 b: 誤 c: 誤 d: 誤
正答 (1)
正答は (1)。b と d が正しい記述です。
【(a)が誤り ―― それは真皮の説明】
線維芽細胞とその細胞で産生された線維性のタンパク質(コラーゲン、フィブリリン、エラスチン等)からなる結合組織の層は、真皮です。表皮ではありません。
皮膚は外側から表皮、真皮、皮下組織の3層構造です。表皮は最も外側にある角質層と生きた表皮細胞の層からなり、通常は毛細血管が通っていません。真皮には毛細血管や知覚神経の末端が通っています。
血管が通っているのは真皮から、と覚えておくと、表皮と真皮の入れ替えに気づきやすくなります。
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【(b)正しい ―― 角質層の構造】
角質層は、細胞膜が丈夫な線維性のタンパク質(ケラチン)でできた板状の角質細胞と、セラミド(リン脂質の一種)を主成分とする細胞間脂質で構成されています。
角質層は皮膚のバリア機能を担い、体内の水分が体外に蒸発しないよう、また外界の刺激や物質が体内に浸透しないよう保護しています。レンガ(角質細胞)とモルタル(細胞間脂質)に例えられる構造です。
【(c)が誤り ―― 精神性発汗は限られた部位】
汗腺には、腋窩(わきのした)等の限られた部位に分布するアポクリン腺と、手のひらなど毛根がないところも含め全身に分布するエクリン腺の2種類があります。
体温調節のための発汗は全身の皮膚に生じますが、精神的緊張による発汗は、手のひらや足の裏、脇の下、顔面など限られた皮膚に生じます。「全身の皮膚に生じる」というのは誤りです。
緊張したときに手に汗をかく、という経験と照らせば判断できます。体温調節の汗は全身、精神性の汗は局所、と対で覚えてください。
【(d)正しい ―― 毛乳頭と毛母細胞】
毛球の下端のへこんでいる部分を毛乳頭といい、毛乳頭には毛細血管が入り込んで、取り巻く毛母細胞に栄養分を運んでいます。
毛母細胞が分裂して毛を形成し、押し上げられるにつれて角化していきます。毛母細胞の間にはメラノサイト(メラニン産生細胞)が分布し、ここで産生されたメラニン色素が毛に取り込まれて毛の色になります。
出典:登録販売者試験 令和8年度(群馬県 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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