精神神経系に現れる副作用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。…
人体の働きと医薬品 第60問
精神神経系に現れる副作用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a 医薬品の副作用によって中枢神経系が影響を受け、物事に集中できない、落ち着きがなくなる等の精神神経症状を生じることがある。b 精神神経症状は、通常の医薬品の用法・用量で発生することはない。c 医薬品の副作用を原因とする無菌性髄膜炎は、過去に軽度の症状を経験した人では、同じ医薬品を使用することにより再発し、急激に症状が進行する場合がある。d 医薬品の長期連用や過量服用などの不適正な使用によって、倦怠感や虚脱感等を生じることがあるため、医薬品の販売等に従事する専門家は、販売する医薬品の使用状況にも留意する必要がある。
- (1)a: 正 b: 正 c: 誤 d: 正
- (2)a: 誤 b: 正 c: 正 d: 誤
- (3)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 正
- (4)a: 誤 b: 正 c: 誤 d: 正
- (5)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 誤
正答 (3)
正答は (3)。誤っているのは(b)だけです。
【(a)正しい ―― 中枢神経系への影響】
医薬品の副作用によって中枢神経系が影響を受け、物事に集中できない、落ち着きがなくなる、不眠、眠気、うつ等の精神神経症状を生じることがあります。
【(b)が誤り ―― 通常の用法・用量でも起こりうる】
精神神経症状は、医薬品の大量服用や長期連用、乳幼児への適用外の使用等の不適正な使用がなされた場合に限らず、通常の用法・用量でも発生することがあります。
「〜することはない」という言い切りは、この分野では誤りであることがほとんどです。設問を読むときの手がかりにしてください。
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【(c)正しい ―― 無菌性髄膜炎の再発】
医薬品の副作用による無菌性髄膜炎は、過去に軽度の症状を経験した人が、同じ医薬品を使用することにより再発し、急激に症状が進行する場合があります。
無菌性髄膜炎は、髄膜炎のうち、髄液に細菌が検出されないものをいいます。多くの場合、発症は急性で、首筋のつっぱりを伴った激しい頭痛、発熱、吐き気・嘔吐、意識混濁等の症状が現れます。
大部分はウイルスが原因ですが、医薬品の副作用等が原因で生じることもあります。医薬品が原因の場合、全身性エリテマトーデス、混合性結合組織病、関節リウマチ等の基礎疾患がある人で発症のリスクが高いとされています。
原因となる医薬品として、イブプロフェンなどが挙げられます。
早期に原因医薬品の使用を中止すれば、速やかに回復することが多いものの、重篤な中枢神経系の後遺症が残った例も報告されています。
【(d)正しい ―― 使用状況への留意】
医薬品の長期連用や過量服用などの不適正な使用によって、倦怠感や虚脱感等を生じることがあります。
このため、販売等に従事する専門家は、購入者等が医薬品を適正に使用しているか把握するよう努める必要があります。同じ医薬品を頻繁に買いに来る、大量に買おうとする、といった様子に気づける立場にあるのは、店頭の専門家だけです。
【精神神経系の副作用として押さえておきたいもの】
眠気 抗ヒスタミン成分、催眠鎮静成分などで多い。乗物の運転操作を避ける必要がある
不眠、頭痛 カフェインの過量摂取などで生じる
無菌性髄膜炎 イブプロフェンなど。基礎疾患がある人はリスクが高い
出典:登録販売者試験 令和6年度(群馬県 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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