医薬品の副作用に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。…

人体の働きと医薬品 第60問

医薬品の副作用に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。a 不整脈では、めまい、立ちくらみ、動悸、息切れ等の症状が現れることがある。b 間質性肺炎は、一般的に医薬品の使用開始から1~2時間程度で起きることが多い。c 消化性潰瘍は、胃や十二指腸の粘膜組織が傷害されて、粘膜組織の一部が粘膜筋板を超えて欠損する状態である。d アレルギー性皮膚炎の発症部位は、医薬品との接触部位に限定され、正常な皮膚との境界がはっきりしている。

正答 (2)
正答は (2)。正しいのは(a)と(c)です。 【(a)正しい ―― 不整脈の症状】 不整脈では、めまい、立ちくらみ、全身のだるさ(疲労)、動悸、息切れ、胸部の不快感、脈の欠落等の症状が現れることがあります。 心臓の拍動リズムが乱れる病態で、代謝や排泄の低下によって、頭痛やめまい、失神を起こすことがあります。 腎機能や肝機能の低下、併用薬との相互作用等により、購入者等が使用する医薬品の種類や使用量によっては、不整脈を発症するリスクが高まることがあるため、脈拍の乱れに加えて、めまい、立ちくらみ、全身のだるさ、動悸、息切れ、胸部の不快感、脈が飛ぶなどの症状が現れたときは、直ちに原因と考えられる医薬品の使用を中止し、医師の診療を受ける必要があります。
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なお、心臓や血管に作用する医薬品だけでなく、抗ヒスタミン成分やカフェイン等でも起こりうる点に注意してください。 【(b)が誤り ―― 1から2週間程度】 間質性肺炎は、一般的に医薬品の使用開始から1から2週間程度で起きることが多いとされています。設問の「1から2時間程度」ではありません。 1時間以内という短い時間で起きるのは、喘息のほうです。 間質性肺炎  1から2週間程度(日の単位) 喘息     1時間以内(分から時間の単位) 「週」を「時間」に書き換えた、わかりやすい差し替えです。 間質性肺炎の症状は、息切れ・息苦しさ等の呼吸困難、空咳(痰の出ない咳)、発熱で、必ずしも同時に現れるとは限らず、かぜや気管支炎の症状と区別が難しいとされています。悪化すると肺線維症に移行することがあります。 【(c)正しい ―― 消化性潰瘍の定義】 消化性潰瘍は、胃や十二指腸の粘膜組織が傷害されて、粘膜組織の一部が粘膜筋板を超えて欠損する状態です。 粘膜筋板を超えてという表現が特徴的で、そのまま出題されます。表面が荒れているだけでなく、深く掘れている状態だ、ということです。 症状としては、胃のもたれ、食欲低下、胸やけ、吐きけ、胃痛、空腹時のみぞおちの痛み、消化管出血に伴って糞便が黒くなる等があります。 自覚症状が乏しい場合もあり、貧血症状(動悸や息切れ等)の検査時や突然の吐血・下血によって発見されることもあります。 非ステロイド性抗炎症成分や副腎皮質ステロイドなどが原因になります。 【(d)が誤り ―― これは接触皮膚炎の説明】 設問の「発症部位は医薬品との接触部位に限定され、正常な皮膚との境界がはっきりしている」というのは、接触皮膚炎の説明です。 2つを対比して覚えてください。 接触皮膚炎  医薬品が触れた部分にのみ生じる。正常な皮膚との境界がはっきりしているのが特徴。いわゆる「かぶれ」。原因となった医薬品との接触がなくなれば、通常は1週間程度で症状は治まる 光線過敏症  医薬品が触れた部分だけでなく、全身へ広がって重篤化する場合がある。貼付剤を剥がした後でも発症することがある 薬疹(アレルギー性皮膚炎)  発症部位は医薬品の接触部位に限定されない 接触皮膚炎はアレルギー性のものと、刺激性のものがあり、アレルギー性のものは、発症するまでの時間が様々で、同じ医薬品に接触した人のすべてに現れるわけではありません。 光線過敏症が現れた場合は、原因と考えられる医薬品の使用を中止して、皮膚に医薬品が残らないよう十分に患部を洗浄し、遮光して(白い生地や薄手の服は紫外線を透過するおそれがあるので、念のため、白色以外の衣服で)受診する、という具体的な対応も覚えておいてください。ケトプロフェンやピロキシカムが代表的な原因成分です。

出典:登録販売者試験 令和7年度(群馬県 公表問題)出典元ページ

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