循環器用薬とその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。…
主な医薬品とその作用 第75問
循環器用薬とその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a 日本薬局方収載のコウカを煎じて服用する製品は、冷え症及び血色不良に用いられる。b ヘプロニカートは、ビタミン様物質の一種で、高血圧等における毛細血管の補強、強化の効果を期待して用いられる。c ルチンは、ニコチン酸が遊離し、そのニコチン酸の働きによって末梢の血液循環を改善する作用を示す。d 三黄瀉心湯は、構成生薬としてダイオウを含み、本剤を使用している間は、瀉下薬の使用を避ける必要がある。
- (1)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 誤
- (2)a: 誤 b: 正 c: 誤 d: 正
- (3)a: 正 b: 正 c: 誤 d: 誤
- (4)a: 正 b: 誤 c: 誤 d: 正
- (5)a: 誤 b: 誤 c: 正 d: 誤
正答 (4)
正答は (4)。正しいのは(a)と(d)です。(b)と(c)は説明が入れ替わっています。
【(a)正しい ―― コウカ】
コウカ(紅花)は、キク科のベニバナの管状花をそのまま、または黄色色素の大部分を除き、圧搾して板状としたものを基原とする生薬です。
末梢の血行を促してうっ血を除く作用があるとされ、日本薬局方収載のコウカは、煎じて服用する製品では、冷え症および血色不良に用いられます。
【(b)が誤り ―― これはルチンの説明】
「ビタミン様物質の一種で、高血圧等における毛細血管の補強、強化の効果を期待して用いられる」というのは、ルチンの説明です。ヘプロニカートではありません。
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【(c)が誤り ―― これはヘプロニカートの説明】
「ニコチン酸が遊離し、そのニコチン酸の働きによって末梢の血液循環を改善する作用を示す」というのは、ヘプロニカートやイノシトールヘキサニコチネートの説明です。ルチンではありません。
この2成分は、まさにこの設問のように入れ替えて出題されます。対応を確実にしておきましょう。
ヘプロニカート、イノシトールヘキサニコチネート ニコチン酸を遊離し、末梢の血液循環を改善する
ルチン ビタミン様物質の一種。高血圧等における毛細血管の補強、強化
「ニコチン酸」という具体的な物質名が出てきたらヘプロニカート側、「ビタミン様物質」「毛細血管の補強」と来たらルチン側、と語で結びつけてください。
【その他の循環器用薬の成分】
ユビデカレノン(コエンザイムQ10) 肝臓や心臓等の臓器に多く存在し、エネルギー代謝に関与する酵素の働きを助ける。心筋の酸素利用効率を高めて収縮力を高めることで、血液循環の改善効果を示す。15歳未満の小児向けの製品はない
ニコチン酸アミド、ビタミンE コレステロール改善や血行促進の目的で配合されることがある
【(d)正しい ―― 三黄瀉心湯とダイオウ】
三黄瀉心湯は、構成生薬としてダイオウを含みます。ダイオウには瀉下作用がありますので、本剤を使用している間は、瀉下薬(下剤)の使用を避ける必要があります。
ダイオウを含む処方を併用すると、激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすくなります。
三黄瀉心湯は、体力中等度以上で、のぼせぎみで顔面紅潮し、精神不安、みぞおちのつかえ、便秘傾向等のあるものの高血圧の随伴症状(のぼせ、肩こり、耳なり、頭重、不眠、不安)、鼻血、痔出血、便秘、更年期障害、血の道症に適すとされます。
体の虚弱な人、胃腸が弱く下痢しやすい人、著しく胃腸虚弱な人、だらだら出血が長引いている人には不向きです。また、本剤を使用している間は、他の瀉下薬の使用を避けるという注意に加え、構成生薬にダイオウを含むため、授乳中の人は使用を避けるか、使用する場合は授乳を避ける必要があります。
出典:登録販売者試験 令和6年度(群馬県 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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