次の記述にあてはまる漢方処方製剤として、最も適切なものはどれか。…
主な医薬品とその作用 第76問
次の記述にあてはまる漢方処方製剤として、最も適切なものはどれか。体力中等度以上で、のぼせて便秘しがちなものの月経不順、月経困難症、月経痛、月経時や産後の精神不安、腰痛、便秘、高血圧の随伴症状(頭痛、めまい、肩こり)、痔疾、打撲症に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸が弱く下痢しやすい人では、激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。
- (1)四物湯
- (2)桃核承気湯
- (3)当帰芍薬散
- (4)牛車腎気丸
- (5)八味地黄丸
正答 (2)
正答は (2)。桃核承気湯です。
【桃核承気湯の要点】
体力中等度以上で、のぼせて便秘しがちなものの、月経不順、月経困難症、月経痛、月経時や産後の精神不安、腰痛、便秘、高血圧の随伴症状(頭痛、めまい、肩こり)、痔疾、打撲症に適すとされます。
体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸が弱く下痢しやすい人では、激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすく、不向きです。
【決め手は「のぼせて便秘しがち」】
女性の月経関連の漢方処方は数が多く、見分けに苦労するところです。桃核承気湯を見分ける決め手は、「のぼせて便秘しがち」という体質の記述と、「激しい腹痛を伴う下痢」という副作用の記述です。
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この2つが出てくる理由は同じで、構成生薬にダイオウを含むからです。ダイオウは強い瀉下作用を持つため、便秘に効く一方で、胃腸の弱い人には激しい下痢を起こします。
したがって、授乳中の人は使用を避けるか、使用する場合は授乳を避ける必要があり、他の瀉下薬との併用も避ける必要があります。
【他の選択肢との見分け】
四物湯 体力虚弱で、冷え症で皮膚が乾燥、色つやの悪い体質で胃腸障害のないものの、産後または流産後の疲労回復、月経不順、冷え症、しもやけ、しみ、貧血等に適す。体の虚弱な人、胃腸の弱い人、下痢しやすい人には不向き
当帰芍薬散 体力虚弱で、冷え症で貧血の傾向があり、疲労しやすく、ときに下腹部痛、頭重、めまい、肩こり等を訴えるものの月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、産前産後等に適す。胃腸の弱い人には不向き
牛車腎気丸 体力中等度以下で、疲れやすくて、四肢が冷えやすく尿量減少し、むくみがあり、ときに口渇があるものの下肢痛、腰痛、しびれ、夜間尿、頻尿、むくみ等に適す
八味地黄丸 体力中等度以下で、疲れやすくて、四肢が冷えやすく、尿量減少または多尿で、ときに口渇があるものの下肢痛、腰痛、しびれ、排尿困難、頻尿、むくみ等に適す
牛車腎気丸と八味地黄丸は、泌尿器の症状に用いる処方で、月経関連ではありません。両者は名前も適応も似ていますが、牛車腎気丸のほうが「むくみ」「下肢痛」により重点があると押さえておきましょう。
【漢方処方を覚えるこつ】
最初に体力の記述(体力充実、体力中等度以上、体力中等度、体力中等度以下、体力虚弱)を見てください。桃核承気湯は体力中等度以上、四物湯と当帰芍薬散は体力虚弱です。この一語だけでも選択肢がかなり絞れます。
出典:登録販売者試験 令和6年度(群馬県 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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