セルフメディケーションへの貢献に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。…
医薬品に共通する特性と基本的な知識 第24問
セルフメディケーションへの貢献に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a セルフメディケーションの推進は、医療費の増加やその国民負担の増大を解決し、健康寿命を伸ばすといった課題を解決するための重要な活動のひとつである。b 一般用医薬品の販売等を行う登録販売者は、一般用医薬品等に関する正確で最新の知識を常に修得するよう心がけ、地域住民の健康維持・増進、生活の質(QOL)の改善・向上などに携わることが望まれる。c 医薬品の販売等に従事する専門家は、地域包括ケアシステムの中で重要な情報提供者であり、薬物療法の指導者となることを常に意識して活動することが求められる。d 令和4年1月に実施されたセルフメディケーション税制の見直しにより、腰痛や肩こり、風邪やアレルギーの諸症状に対応する一般用医薬品は、税制の対象外となった。
- (1)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 誤
- (2)a: 誤 b: 誤 c: 正 d: 正
- (3)a: 正 b: 正 c: 正 d: 誤
- (4)a: 誤 b: 正 c: 誤 d: 正
- (5)a: 正 b: 正 c: 誤 d: 正
正答 (3)
正答は (3)。誤っているのは(d)だけです。
【(a)正しい ―― 推進の意義】
セルフメディケーションの推進は、医療費の増加やその国民負担の増大を解決し、健康寿命を伸ばすといった課題を解決するための重要な活動のひとつです。
健康寿命とは、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間のことです。単に寿命を延ばすのではなく、元気で過ごせる期間を延ばす、という考え方が背景にあります。
【(b)正しい ―― 登録販売者に求められること】
一般用医薬品の販売等を行う登録販売者は、一般用医薬品等に関する正確で最新の知識を常に修得するよう心がけるとともに、地域住民の健康維持・増進、生活の質(QOL)の改善・向上などに携わることが望まれます。
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「正確で最新の」という点が大切です。医薬品の情報は随時更新されますので、合格したら終わりではありません。
【(c)正しい ―― 地域包括ケアシステムの中で】
医薬品の販売等に従事する専門家は、地域包括ケアシステムの中で重要な情報提供者であり、薬物療法の指導者となることを常に意識して活動することが求められます。
地域包括ケアシステムとは、高齢者が住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される体制のことです。
薬局や店舗は、医療機関を受診するほどではない段階で、地域住民が最初に相談に訪れる場所になりえます。その意味で、システムの入口を担っている、と理解してください。
【(d)が誤り ―― 対象に加えられた】
令和4年1月に実施されたセルフメディケーション税制の見直しにより、腰痛や肩こり、かぜやアレルギーの諸症状に対応する一般用医薬品は、税制の対象に追加されました。「対象外となった」とする設問は誤りです。
見直しの方向は拡大です。それまで対象はスイッチOTC医薬品に限られていましたが、スイッチOTC医薬品以外にも、腰痛、肩こり、かぜ、アレルギーの緩和に用いる一部の医薬品が加えられました。
【セルフメディケーション税制の要点】
健康の保持増進および疾病の予防への取組として一定の取組を行う個人が対象
一定の取組とは、特定健康診査(いわゆるメタボ健診)、予防接種、定期健康診断、健康診査、がん検診など
対象となる医薬品の購入費用について、一定の金額をその年分の総所得金額等から控除できる
従来の医療費控除との選択適用(両方は使えない)
購入時にレシートへの記載が必要になりますので、店頭での対応としても知っておく必要があります。
【世界保健機関による定義】
セルフメディケーションとは、「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」とされています。「軽度な」という限定が付いている点を忘れないでください。
そして、一般用医薬品で対処可能な範囲を超えていると判断されるときには、医療機関の受診を勧めることが、専門家の重要な役割です。
出典:登録販売者試験 令和7年度(群馬県 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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