小児等の医薬品の使用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。…

医薬品に共通する特性と基本的な知識 第30問

小児等の医薬品の使用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a 「医療用医薬品の添付文書等の記載要領の留意事項」において、乳児とは、おおよその目安として、生後4週未満とされている。b 小児は大人と比べて身体の大きさに対して腸が短く、服用した医薬品の吸収率が相対的に低い。c 錠剤やカプセル剤などの医薬品が喉につかえると、咳き込んで吐き出し苦しむことになり、その体験から乳幼児に医薬品の服用に対する拒否意識を生じさせることがある。d 保護者等に対して、成人用の医薬品の量を減らして小児へ与えるような安易な使用は避け、必ず年齢に応じた用法用量が定められているものを使用するよう説明がなされることが重要である。

正答 (2)
正答は (2)。c と d が正しい記述です。 【(a)が誤り ―― 乳児は1歳未満】 「医療用医薬品の添付文書等の記載要領の留意事項」における年齢区分の目安は、新生児が生後4週未満、乳児が生後4週以上1歳未満、幼児が1歳以上7歳未満、小児が7歳以上15歳未満です。 生後4週未満は新生児であって乳児ではありません。この区分は毎年どこかのブロックで問われますので、4週・1歳・7歳・15歳という4つの区切りを確実にしてください。なお一般用医薬品の添付文書では、「3歳未満の小児」のように実際の年齢が明示されるのが通例です。
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【(b)が誤り ―― 小児は腸が長く、吸収率が高い】 小児は、大人と比べて身体の大きさに対して腸が長く、服用した医薬品の吸収率が相対的に高いとされています。「腸が短く、吸収率が低い」は正反対です。 小児に大人用の薬を量だけ減らして与えてはいけない理由の一つがこれです。単純な体重比では説明できないほど、吸収や代謝の条件が違います。あわせて、血液脳関門が未発達であるため吸収されて循環血液中に移行した医薬品の成分が脳に達しやすく、中枢神経系に影響を与える医薬品で副作用が起こりやすいこと、肝臓や腎臓の機能が未発達であるため医薬品の成分の代謝・排泄に時間がかかり、作用が強く出過ぎたり副作用がより強く出たりすることも押さえてください。 【(c)正しい ―― 喉につかえる体験】 錠剤やカプセル剤などが喉につかえると、咳き込んで吐き出し苦しむことになり、その体験から乳幼児に医薬品の服用に対する拒否意識を生じさせることがあります。 こうした事態を防ぐため、小児の服用後は、水やぬるま湯を十分に飲ませるなどの工夫が勧められます。 【(d)正しい ―― 成人用を減らして与えない】 保護者等に対して、成人用の医薬品の量を減らして小児へ与えるような安易な使用は避け、必ず年齢に応じた用法用量が定められているものを使用するよう説明することが重要です。 (b)で見たとおり、小児の体は大人を小さくしたものではありません。量だけの調整では安全性は確保できません。あわせて、家庭内で医薬品が小児の手の届く場所に置かれていると誤飲事故につながりますので、小児の手が届かないところ、目につかないところに保管することも重要です。

出典:登録販売者試験 令和8年度(群馬県 公表問題)出典元ページ

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