アレルギー(過敏反応)に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。…
医薬品に共通する特性と基本的な知識 第26問
アレルギー(過敏反応)に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a アレルギー症状である血管性浮腫は、皮膚の下の毛細血管が拡張して、その部分に局所的な腫れを生じるもので、蕁麻疹と異なり、痒みを生じることは少ない。b アレルギーを引き起こす原因物質(アレルゲン)となり得る添加物としては、黄色4号(タートラジン)、カゼイン、亜硫酸塩(亜硫酸ナトリウム、ピロ硫酸カリウム等)等が知られている。c 普段は医薬品でアレルギーを起こしたことがない人でも、病気等に対する抵抗力が低下している状態などの場合には、医薬品がアレルゲンになることがある。d アレルギーには遺伝的な要素はなく、近い親族にアレルギー体質の人がいても、注意する必要はない。
- (1)a: 正 b: 誤 c: 誤 d: 誤
- (2)a: 誤 b: 正 c: 正 d: 誤
- (3)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 誤
- (4)a: 誤 b: 正 c: 誤 d: 正
- (5)a: 正 b: 正 c: 正 d: 誤
正答 (5)
正答は (5)。誤っているのは(d)だけです。
【(a)正しい ―― 血管性浮腫の特徴】
血管性浮腫は、皮膚の下の毛細血管が拡張して、その部分に局所的な腫れを生じるもので、蕁麻疹と異なり、痒みを生じることは少ないとされています。
この「痒みを生じることは少ない」という一文が、そのまま出題されます。蕁麻疹は痒いが、血管性浮腫は痒くない。この対比で覚えてください。
血管性浮腫は、顔面、口唇、まぶた、舌、喉などに現れます。喉の粘膜が腫れると、気道が狭くなって呼吸困難を生じますので、危険な症状です。
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【(b)正しい ―― 添加物もアレルゲンになる】
アレルギーを引き起こす原因物質(アレルゲン)となりうる添加物として、黄色4号(タートラジン)、カゼイン、亜硫酸塩(亜硫酸ナトリウム、ピロ硫酸カリウム等)等が知られています。
有効成分だけでなく、添加物もアレルゲンになりうるという点が重要です。
カゼインは牛乳由来のタンパク質ですので、牛乳にアレルギーがある人は注意が必要です。同じ理由で、タンニン酸アルブミン(乳製品のカゼインから精製)も、牛乳アレルギーの人は使用できません。
【(c)正しい ―― 体調によってアレルゲンになる】
普段は医薬品でアレルギーを起こしたことがない人でも、病気等に対する抵抗力が低下している状態などの場合には、医薬品がアレルゲンになることがあります。
手引きは、「体調不良や疲労、ストレス等により、医薬品がアレルゲンになることがあり、思わぬアレルギーを生じることがある」としています。
また、医薬品の製造工程で、鶏卵や牛乳等を原材料として作られているものがあるため、それらに対するアレルギーがある人では使用を避けなければならない場合もあります。
【(d)が誤り ―― 遺伝的な要素はある】
アレルギーには、体質的・遺伝的な要素もあります。したがって、近い親族にアレルギー体質の人がいる場合には、注意が必要です。
「遺伝的な要素はない」「注意する必要はない」という二重の言い切りが誤りです。
【アレルギーの基本】
アレルギーは、免疫機構が過敏に反応して、好ましくない症状が引き起こされることです。
免疫は、本来、細菌やウイルス等が体内に入り込んだときに、体を防御するために生じる反応ですが、免疫機構が過敏に反応して、好ましくない症状が引き起こされることがあります。
一般的な症状 流涙や眼の痒み等の結膜炎症状、鼻汁やくしゃみ等の鼻炎症状、蕁麻疹や湿疹、かぶれ等の皮膚症状、血管性浮腫
起こる場所 内服薬だけでなく、外用薬等でも引き起こされる
薬理作用との関係 医薬品の薬理作用等とは関係なく起こりうる
アレルギーは薬理作用と無関係に起こる、という点は押さえておいてください。だからこそ、「この成分は穏やかだから大丈夫」とは言えないのです。
出典:登録販売者試験 令和7年度(群馬県 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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